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「ここまで苦労して現役を続ける意味があるのか…」サンティ・カソルラは“選手生命絶望の危機”からなぜ復活できたのか?【インタビュー】

カテゴリ:ワールド

エル・パイス紙

2020年03月29日

「足を引きずっているような状態をイメージしていた人もいた」

ここまで24試合に出場して8ゴール・6アシスト。力強くチームを牽引する。(C) Getty Images

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――それで復帰の運びになったわけだけど、契約内容は、固定給プラス出場試合に応じて支給されるという出来高制だった。不満はなかったの?

「まったく。大怪我で2年近くブランクがあったし、僕のような高齢の選手のために博打を打つことはできないからね。最初からそういった内容の契約になるだろうことは覚悟していた。要は僕自身が再びフットボールができるところを証明すればよかったわけだしね」

――でも最初は、ボールを蹴るだけでも十分だと思われていたんでしょ。

「初日の練習を迎える前は、まだまだコンディションは元に戻っていないだろうというのが周囲の見方だった。なかには怪我の後遺症が残っていて、足を半分引きずっているような状態をイメージしていた人もいたようだ。ただずっと個人でしっかり練習を積んでいて、僕自身はかなり手応えがあった。だから普段通りのプレーをしただけで、周囲の驚きが伝わってきた。僕にとってもクラブにとってもそうやってゼロからスタートだったのが良かった」

――怪我の回復が長引いて、その中でいろいろな医者に診てもらって引退を勧められたことも少なくなかったそうだね。最後には自分を信じるしかなかった?

「2年という長い歳月の中で、様々な葛藤があった。回復の希望が見えずに、僕自身もサジを投げようと思ったことも一度や二度ではなかった。ただ同時にもう一度フットボールができるところをみんなに見せたいという気持ちは、常に持ち続けていた。

 無謀と言われることのほうが多かったけど、むしろそうした声が発奮材料になったんだ。それに努力を続けたのは僕だけではなかった。妻や子供たちの苦労に報いるためにも、何としても復帰を果たしたかったんだ」
 
――子供たちの存在が大きな励みになったようだね。

「娘はそこまでではないんだけれど、息子は超がつくほどのフットボールマニアでね。『どうして試合に出られないの』、『どこが悪いの』とよく質問攻めにあってね。当8歳だった息子にすべてを説明するわけにもいかず、よく状況が飲み込めていない様子だった。息子にもう一度ピッチで活躍する姿を見せたいという願いは、僕にとってはとても大きなモチベーションだった。もちろん今の僕を見て心から喜んでくれている」
 
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