「自分がもう一度Jリーガーを目指すというよりも、このチームをJリーグに引き上げたい」
練習を見ていると、「つなぐサッカー」がはっきりと形作られていることがよく分かる。縦への推進力があり、スピード感もある。選手が前へ前へと連動して動き、見ている方も、きっとプレーしている選手たちも気持ちがいい。このサッカーを試合でサポーターの前で披露したいと強く思うのは、たしかにうなずける。
「今、サッカーをしていて楽しいです。南葛SCに入ってよかったと思います。でなければ、選手として南葛SCで5シーズンもプレーできてないと思います。ホームの葛飾区とは、縁もゆかりもない東京西部の人間ですけど、この地域で長年サッカーをやらせていただいているので、今では葛飾区全体を明るく、サッカーを通じて盛り上げたい気持ちがあります。だから地域で催されるイベントにも積極的に参加するようになりましたね。南葛SCのことをみんなに知ってもらってどんどん広げていきたいんです」
自称「ジャンプ世代」。マンガが好きで、『キャプテン翼』と縁のあるクラブに愛着も深い。
「マンガの一部に携われている気がして個人的にはすごく嬉しいんですよね(笑)。同時に責任感もすごくあります。翼くんと同じプレーはできないまでも、オーバーヘッドをしたら取り上げられる立場だし、翼くんのチームだと思っているので下手なことはできない。そこは強く意識しているところです」
チームが目指すサッカーはできつつある。まとまりかけてもいる。「あとちょっと」が重なった今シーズン。たしかに理想的ではなかったかもしれない。しかし、間違った道を歩んでいたわけでも決してない。
「一度サッカーをやめようと思ってから8年。自分の思いをみんなに見てもらえる今の状況で、自分がもう一度Jリーガーを目指すというよりも、このチームをJリーグに引き上げたいなと強く思います。なにかしら貢献したいなと。南葛SCは、間違いなく近い将来Jリーグに入るクラブだと思っていますので。楽しみです」
冨岡大吾のサッカー人生に「これを成し遂げた」と心に刻み付ける“何か”が、南葛SCの「あとちょっと」を埋めるピースになったならば――、両者にとってこんな素敵な未来はない。
(このシリーズ了)
取材・文●伊藤 亮
Supported by KLabGames
「今、サッカーをしていて楽しいです。南葛SCに入ってよかったと思います。でなければ、選手として南葛SCで5シーズンもプレーできてないと思います。ホームの葛飾区とは、縁もゆかりもない東京西部の人間ですけど、この地域で長年サッカーをやらせていただいているので、今では葛飾区全体を明るく、サッカーを通じて盛り上げたい気持ちがあります。だから地域で催されるイベントにも積極的に参加するようになりましたね。南葛SCのことをみんなに知ってもらってどんどん広げていきたいんです」
自称「ジャンプ世代」。マンガが好きで、『キャプテン翼』と縁のあるクラブに愛着も深い。
「マンガの一部に携われている気がして個人的にはすごく嬉しいんですよね(笑)。同時に責任感もすごくあります。翼くんと同じプレーはできないまでも、オーバーヘッドをしたら取り上げられる立場だし、翼くんのチームだと思っているので下手なことはできない。そこは強く意識しているところです」
チームが目指すサッカーはできつつある。まとまりかけてもいる。「あとちょっと」が重なった今シーズン。たしかに理想的ではなかったかもしれない。しかし、間違った道を歩んでいたわけでも決してない。
「一度サッカーをやめようと思ってから8年。自分の思いをみんなに見てもらえる今の状況で、自分がもう一度Jリーガーを目指すというよりも、このチームをJリーグに引き上げたいなと強く思います。なにかしら貢献したいなと。南葛SCは、間違いなく近い将来Jリーグに入るクラブだと思っていますので。楽しみです」
冨岡大吾のサッカー人生に「これを成し遂げた」と心に刻み付ける“何か”が、南葛SCの「あとちょっと」を埋めるピースになったならば――、両者にとってこんな素敵な未来はない。
(このシリーズ了)
取材・文●伊藤 亮
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