これから克服すべき課題とは?
改善の余地を残すのは、技術ではなく戦術的な状況判断の部分。クロスや最終ラインの裏へのボールに対する飛び出し、展開を先読みしてのポジショニングといった、相手のシュートを未然に防ぐ、あるいはシュートをより難しいものにするための様々な対応を誤ったり、後手に回ったりするケースがまだ見受けられる。
ただ、これらはどんなGKも経験とトレーニングによって年々向上する部分であり、例えばマヌエル・ノイアーやクルトワのようなワールドクラスも、20歳前後の時は十分なレベルにあるとは言えなかった。その意味で今後、ミラン、そしてアッズーリのゴールを守り続ける中で、改善が十分に期待できるだろう。
現時点ですでにイタリア人GKでは傑出した存在であり、今後少なくとも10年、代表監督が守護神の心配をする必要はない。ドンナルンマの成長がアッズーリの復活とシンクロしていくことを、イタリア・サッカーの復興を願う誰もが期待している。
文:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2018年9月20日号の連載「アッズーリ復権の担い手たち」より加筆・転載
ただ、これらはどんなGKも経験とトレーニングによって年々向上する部分であり、例えばマヌエル・ノイアーやクルトワのようなワールドクラスも、20歳前後の時は十分なレベルにあるとは言えなかった。その意味で今後、ミラン、そしてアッズーリのゴールを守り続ける中で、改善が十分に期待できるだろう。
現時点ですでにイタリア人GKでは傑出した存在であり、今後少なくとも10年、代表監督が守護神の心配をする必要はない。ドンナルンマの成長がアッズーリの復活とシンクロしていくことを、イタリア・サッカーの復興を願う誰もが期待している。
文:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2018年9月20日号の連載「アッズーリ復権の担い手たち」より加筆・転載