ユベントス――めくるめくドラマの末に。

【警告】マドリー=カルバハル(22分)、マルセロ(81分)、C・ロナウド(90+8分) ユベントス=ピャニッチ(17分)、マンジュキッチ(29分)、リヒトシュタイナー(36分)、A・サンドロ(67分)、D・コスタ(73分)、ベナティア(90分)
【退場】ユベントス=ブッフォン(90+3分)
【MAN OF THE MATCH】マンジュキッチ(ユベントス)
[チャンピオンズ・リーグ 準々決勝第2レグ]レアル・マドリー 1-3 ユベントス/4月11日/サンチャゴ・ベルナベウ
【ユベントス|採点・寸評】
チーム 7
前日に奇跡的な勝利でバルセロナを下したローマに触発されてか、序盤から勇気を持って攻勢をかけ、開始76秒にケディラのゆるやかなクロスからマンジュキッチがヘディングで先制(マドリーのCLホームゲームでの最速失点)。37分にも、先制点と同じように右からのクロスをマンジュキッチがファーサイドで頭で合わせ、加点した。さらに61分にも、クロスに合わせてゴール前に飛び込んだマテュイディが、GKナバスのミスを突いて押し込み、ついに2試合のトータルスコアで並ぶ。だが、そこからは徐々に疲労が色濃くなり、押し込まれた終盤に痛恨のPKを献上。激しく抗議したブッフォンがレッドカードを受けて退場となり、代わったシュチェスニーもC・ロナウドのPKを防げず、めくるめくドラマの末にCLの舞台から姿を消した。
[GK]
1 ジャンルイジ・ブッフォン 7(90+3分退場)
最後のレッドカード(自身CL初)を差し引いても、英雄だったことに変わりはない。ベイル、C・ロナウド、イスコらの至近距離からのシュートをことごとくストップし、背水の陣を引いたチームのゴールを守り続けた。これが最後のCLになるのだとしたら、W杯の最後の試合で退場となったジダンの姿にも重なる哀しい幕切れだ。
[DF]
2 マッティア・デ・シリオ 6(17分OUT)
ファーストレグの反省を生かし、ディフェンスの局面では捕まえる相手を見極め、落ち着いた対応を披露した。攻め上がっては鋭いクロスを放ったが、序盤に無念の負傷交代を強いられた。
3 ジョルジョ・キエッリーニ 7
頭は冷静に、ハートは熱く戦い抜いたベテラン守備者。ブッフォン、ベナティアと完璧に呼吸を合わせ、スピードの不足は読みで対処。空中戦はほぼ負けなしで、ピンチには身体を投げ出してゴールを死守した。多くのチームメイトが警告を受けたなか、CBにしてカードもなし。
4 メディ・ベナティア 5.5
C・ロナウド、ベイルと前半の2トップには無難に対処したが、最後の最後に外から入ってきたL・バスケスは捕まえきれず、痛すぎるPKを与えてしまった。ただしそれ以外は悪くなく、1対1でも突破を許さず、カバーリングも見事だった。
12 アレックス・サンドロ 6.5
オーバーラップは最適なタイミングだけにとどめ、良い意味で慎重にプレーした。タックル4回はこの試合最多で、警告もプロフェッショナルなファウルで受けたもの。落ち着いたボールさばきでポゼッションにも貢献した。
【ユベントス|採点・寸評】
チーム 7
前日に奇跡的な勝利でバルセロナを下したローマに触発されてか、序盤から勇気を持って攻勢をかけ、開始76秒にケディラのゆるやかなクロスからマンジュキッチがヘディングで先制(マドリーのCLホームゲームでの最速失点)。37分にも、先制点と同じように右からのクロスをマンジュキッチがファーサイドで頭で合わせ、加点した。さらに61分にも、クロスに合わせてゴール前に飛び込んだマテュイディが、GKナバスのミスを突いて押し込み、ついに2試合のトータルスコアで並ぶ。だが、そこからは徐々に疲労が色濃くなり、押し込まれた終盤に痛恨のPKを献上。激しく抗議したブッフォンがレッドカードを受けて退場となり、代わったシュチェスニーもC・ロナウドのPKを防げず、めくるめくドラマの末にCLの舞台から姿を消した。
[GK]
1 ジャンルイジ・ブッフォン 7(90+3分退場)
最後のレッドカード(自身CL初)を差し引いても、英雄だったことに変わりはない。ベイル、C・ロナウド、イスコらの至近距離からのシュートをことごとくストップし、背水の陣を引いたチームのゴールを守り続けた。これが最後のCLになるのだとしたら、W杯の最後の試合で退場となったジダンの姿にも重なる哀しい幕切れだ。
[DF]
2 マッティア・デ・シリオ 6(17分OUT)
ファーストレグの反省を生かし、ディフェンスの局面では捕まえる相手を見極め、落ち着いた対応を披露した。攻め上がっては鋭いクロスを放ったが、序盤に無念の負傷交代を強いられた。
3 ジョルジョ・キエッリーニ 7
頭は冷静に、ハートは熱く戦い抜いたベテラン守備者。ブッフォン、ベナティアと完璧に呼吸を合わせ、スピードの不足は読みで対処。空中戦はほぼ負けなしで、ピンチには身体を投げ出してゴールを死守した。多くのチームメイトが警告を受けたなか、CBにしてカードもなし。
4 メディ・ベナティア 5.5
C・ロナウド、ベイルと前半の2トップには無難に対処したが、最後の最後に外から入ってきたL・バスケスは捕まえきれず、痛すぎるPKを与えてしまった。ただしそれ以外は悪くなく、1対1でも突破を許さず、カバーリングも見事だった。
12 アレックス・サンドロ 6.5
オーバーラップは最適なタイミングだけにとどめ、良い意味で慎重にプレーした。タックル4回はこの試合最多で、警告もプロフェッショナルなファウルで受けたもの。落ち着いたボールさばきでポゼッションにも貢献した。
[MF]
5 ミラレム・ピャニッチ 7
ファーストレグで不在の影響が浮き彫りになったプレーメーカーは、戻ってくるや、中盤の底でリズムを生み出し、巧みな技と広いビジョンでチーム全体を動かした。高精度のキックはセットプレーでも生かされ、献身的なディフェンスも光った。
6 サミ・ケディラ 7
文字通り縦横無尽にピッチを駆け回り、攻守に圧倒的な存在感を示した。精緻な浮き玉で先制点をアシストし、みずからも果敢にミドルシュートを撃った。ただし、危険な形でボールを失った場面も。
14 ブレーズ・マテュイディ 7.5
尽きることのないスタミナをもとに、激しいプレスでモドリッチやクロース、カゼミーロらの動きを制限し、ダイナミックなフリーランで攻撃に動きをつけ、3点目を奪った。ボールコントロールの技術も高く、正確なパスと適切なドリブルで局面を進めた。
5 ミラレム・ピャニッチ 7
ファーストレグで不在の影響が浮き彫りになったプレーメーカーは、戻ってくるや、中盤の底でリズムを生み出し、巧みな技と広いビジョンでチーム全体を動かした。高精度のキックはセットプレーでも生かされ、献身的なディフェンスも光った。
6 サミ・ケディラ 7
文字通り縦横無尽にピッチを駆け回り、攻守に圧倒的な存在感を示した。精緻な浮き玉で先制点をアシストし、みずからも果敢にミドルシュートを撃った。ただし、危険な形でボールを失った場面も。
14 ブレーズ・マテュイディ 7.5
尽きることのないスタミナをもとに、激しいプレスでモドリッチやクロース、カゼミーロらの動きを制限し、ダイナミックなフリーランで攻撃に動きをつけ、3点目を奪った。ボールコントロールの技術も高く、正確なパスと適切なドリブルで局面を進めた。