なぜこのタイミングで監督交代に踏み切ったのか分からないままだ
ハリルホジッチ監督の解任に驚きはない。僕は元々代えるべきだと言っていたし、先日のマリ戦とウクライナ戦でも結果を残せなかったからね。なによりあの2試合は内容も酷かった。選手たちは心ここにあらずという様子だったし、チームが上手くいっていないと誰もが感じたはずだ。
ただし、後任に西野技術委員長が選ばれたのは理解できない。本来であれば、ワールドカップ直前に監督交代という事態を招いた田嶋会長とともに責任を取らなくてはいけない立場だ。しかも彼はウクライナ戦の後に「現状はこの体制で行く。まったく現場が成立していない感じは持っていない」と明言していたんだ。
あの発言はなんだったのか。その数日後に田嶋会長がハリルホジッチ監督に解任を言い渡したというのだから、協会内で上手く意思の疎通が取れていなかったと言われても仕方がないよ。田嶋会長は「監督と選手のコミュニケーション、信頼関係が薄れてきた」と話していたが、自分たちもしっかりコミュニケーションを取れていたのか疑問だね。
ただし、後任に西野技術委員長が選ばれたのは理解できない。本来であれば、ワールドカップ直前に監督交代という事態を招いた田嶋会長とともに責任を取らなくてはいけない立場だ。しかも彼はウクライナ戦の後に「現状はこの体制で行く。まったく現場が成立していない感じは持っていない」と明言していたんだ。
あの発言はなんだったのか。その数日後に田嶋会長がハリルホジッチ監督に解任を言い渡したというのだから、協会内で上手く意思の疎通が取れていなかったと言われても仕方がないよ。田嶋会長は「監督と選手のコミュニケーション、信頼関係が薄れてきた」と話していたが、自分たちもしっかりコミュニケーションを取れていたのか疑問だね。
それも監督交代を、なぜこのタイミングで行なったのか謎のままだ。ライバルの韓国に惨敗した昨年末のE-1選手権や、ブラジルとベルギーに力の差を見せつけられた昨年11月の欧州遠征、国内でふがいない試合をした昨年10月のハイチ戦などクビを切るタイミングはいくつもあった。
言うなれば日本サッカー協会には、決断力のある人物がいなかったということなんだ。ここ数年はオシム監督が病に倒れたり、アギーレ監督が八百長疑惑をかけられたり、サッカー以外の部分に理由があった。なのに今回は「どうしよう?」と悩んでいる間に時だけが経ってしまった。成績不振による指揮官交代は97年の加茂周監督以来だ。要するに日本には監督を解任するという文化がなくなっていたんだ。
言うなれば日本サッカー協会には、決断力のある人物がいなかったということなんだ。ここ数年はオシム監督が病に倒れたり、アギーレ監督が八百長疑惑をかけられたり、サッカー以外の部分に理由があった。なのに今回は「どうしよう?」と悩んでいる間に時だけが経ってしまった。成績不振による指揮官交代は97年の加茂周監督以来だ。要するに日本には監督を解任するという文化がなくなっていたんだ。