西野ジャパンのメンバーは?指揮官の思考と過去の起用法から候補者を占う

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2018年04月12日

勝つために泥を飲む覚悟はアトランタ五輪の時から変わっていないはずだ

リアリストである西野監督は、勝つために守備ができるメンバーを選ぶはずだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 西野朗監督は、どういう選手を求め、どういう日本代表を作るのか。

 西野監督はかつて、監督にとって大事なことは、「ビジョン」と「スタイル」と言っていたが、2005年シーズン、ガンバ大阪のリーグ優勝はまさにそれを両立して実現したものだった。
 
 攻撃的なサッカーの確立というビジョンがあり、そのために2点取っても3点目、4点目を取りにいくサッカーを構築した。監督に就任した2002年から意識付けを丹念にしていくことで、3年後には選手が率先して攻撃サッカーを展開するようになった。2008年のACL優勝も攻撃的スタイルを押し通して勝ち取ったものだ。最後まで激しい殴り合いを演じた”ガンバスタイル”は、日本だけでなく、アジアの国でも高く評価された。
 
 ロシア・ワールドカップまで2か月しかないなか、ビジョンとスタイルの両方を確立することは難しい。しかし、方向性は示すことができるだろう。
 
 西野監督は常々、「日本代表は高い技術と結束力を活かしてコレクティブなサッカーを目指すべき」と言っている。ただ、G大阪時代のようなパスサッカーという理想はあるだろうが、今回は時間的に連係を磨く時間がなく、相手は世界である。システムも4バックのままなのか、それとも3バックなのか定かではない。
 
 だが、戦い方はアトランタ五輪時のイメージを描いているだろう。
 
 西野監督は2002年の韓国代表のヒディンク監督の大胆な采配に感銘を受けたというが、自身のスタイルに奇抜さはない。リアリストなのでコロンビア、セネガル、ポーランドをこと細かく分析し、自チーム状況を考えたうえで現実的に勝てる戦術を落としこむ。それがたとえ守備的であっても気にしない。勝つための決断であるし、勝つために泥を飲む覚悟はアトランタ五輪の時から変わっていないはずだ。
 
 日本人監督は、例えば五輪などの大舞台で舞い上がってしまう人もいるが、その心配もない。08年、クラブワールドカップでマンチェスター・ユナイテッドと戦い、一番楽しんでいたのは西野監督だった。アレックス・ファーガソン監督に一泡吹かせる勢いで挑み、爪痕を残した。
 
 選手編成は、2010年の南アフリカ・ワールドカップに似たものになるだろう。
 
 西野監督は、早稲田大の後輩の岡田武史元日本代表監督とも親交が深く、南アフリカ大会直前に食事をして岡田氏から「プレスをやめようと思う」と、新しい戦術で行くことを打ち明けられている。世界で勝つにはそれしかないことを現場の指揮官から聞き、西野監督も理解したという。

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