「才能が絶対だ。それをピッチ上で表現できるならばね」
──クルピ監督はセレッソでその香川真司選手や乾貴士選手、柿谷曜一朗選手、清武弘嗣選手といったヤングタレントを積極登用し、才能を開花させました。その印象が強いせいか、日本では若手育成に定評があると見られがちですが、実際のところはどうなのでしょう?
「なかなか説明が難しい。偶然という側面があるし、セレッソでは能力の高い若い選手に巡り合えてラッキーだったと思っている。個人的な考え方はシンプルでね。いい選手を使う、ただそれだけだよ。大事なのはクオリティー。チームに貢献できる選手なら、それこそ年齢なんて関係ない。才能が絶対だ。それをピッチ上で表現できるならばね」
──今季のメンバーだと、最年長は遠藤保仁選手の37歳で、最年少は谷晃生選手と中村敬斗選手がともに17歳です。彼らを含めて保有戦力全員を、まずは横一線で見定めると?
「もちろんそうだ。年齢を重ねたベテランであっても、入団したばかりの若者であっても、ピッチで結果を出す選手がすべてだと考えている。最近もこんなケースがあったよ。昨シーズンのサントスに、リカルド・オリベイラという選手がいた。38歳なんだが、目覚ましい活躍を見せたんだ。彼はこのプレシーズンに、請われてアトレチコ・ミネイロへ移籍していったよ。サッカーとはそういうもの。年齢は関係ない」
──J3を戦うU-23チームについてはどう捉えていますか。
「まだ明確な回答はできない。ただ、選手をどう見るかについての基本的な考え方は同じだ。ふたつのチームを上手く活用しながら、その選手が貢献しているなら、上(トップチーム)でもプレーさせたいと考えている」
──ガンバのアカデミー(下部組織)についても強い関心を持たれているそうですね。
「そうなんだ。以前いた頃から、ガンバの育成機関は素晴らしいとよく聞いていた。アカデミーのスタッフともいい連携を保っていきたいと考えているし、意見交換をしながら、可能なかぎり練習なども見ていきたい。私自身、それは監督としての使命だと思っている。無理強いされるものではなく、喜びを感じながら出てくる自然の行動なんだ」
──ブラジルでは実に23のクラブで指揮を執りました。なかにはクルゼイロとアトレチコ・ミネイロ、サントスとパルメイラスなど、ガンバとセレッソの比ではない強力なライバル関係にある2クラブを行き来しましたが、やりにくさは感じなかったのですか?
「ブラジルでは、やはり日本より難しい側面が多々ある。国民がちゃんと教育されていないから、そういったニュースが流れることで注目を浴び、大きな刺激となってしまいがちだ。国内の統制がまるで取れていないし、それはサッカー界も同じ。年明けにチームが始動してから1週間で州選手権が始まり、開幕2連敗を喫した監督がもうクビを切られているよ。本当に慌ただしい世界でね。たしかにセレッソはガンバの一番のライバルだが、この国でなら、大きな問題は感じない。ガンバでも新しい友だちができると信じているし、サポーターとの距離も縮めていけるはず。新しいチャレンジを楽しみたいと思う」
「なかなか説明が難しい。偶然という側面があるし、セレッソでは能力の高い若い選手に巡り合えてラッキーだったと思っている。個人的な考え方はシンプルでね。いい選手を使う、ただそれだけだよ。大事なのはクオリティー。チームに貢献できる選手なら、それこそ年齢なんて関係ない。才能が絶対だ。それをピッチ上で表現できるならばね」
──今季のメンバーだと、最年長は遠藤保仁選手の37歳で、最年少は谷晃生選手と中村敬斗選手がともに17歳です。彼らを含めて保有戦力全員を、まずは横一線で見定めると?
「もちろんそうだ。年齢を重ねたベテランであっても、入団したばかりの若者であっても、ピッチで結果を出す選手がすべてだと考えている。最近もこんなケースがあったよ。昨シーズンのサントスに、リカルド・オリベイラという選手がいた。38歳なんだが、目覚ましい活躍を見せたんだ。彼はこのプレシーズンに、請われてアトレチコ・ミネイロへ移籍していったよ。サッカーとはそういうもの。年齢は関係ない」
──J3を戦うU-23チームについてはどう捉えていますか。
「まだ明確な回答はできない。ただ、選手をどう見るかについての基本的な考え方は同じだ。ふたつのチームを上手く活用しながら、その選手が貢献しているなら、上(トップチーム)でもプレーさせたいと考えている」
──ガンバのアカデミー(下部組織)についても強い関心を持たれているそうですね。
「そうなんだ。以前いた頃から、ガンバの育成機関は素晴らしいとよく聞いていた。アカデミーのスタッフともいい連携を保っていきたいと考えているし、意見交換をしながら、可能なかぎり練習なども見ていきたい。私自身、それは監督としての使命だと思っている。無理強いされるものではなく、喜びを感じながら出てくる自然の行動なんだ」
──ブラジルでは実に23のクラブで指揮を執りました。なかにはクルゼイロとアトレチコ・ミネイロ、サントスとパルメイラスなど、ガンバとセレッソの比ではない強力なライバル関係にある2クラブを行き来しましたが、やりにくさは感じなかったのですか?
「ブラジルでは、やはり日本より難しい側面が多々ある。国民がちゃんと教育されていないから、そういったニュースが流れることで注目を浴び、大きな刺激となってしまいがちだ。国内の統制がまるで取れていないし、それはサッカー界も同じ。年明けにチームが始動してから1週間で州選手権が始まり、開幕2連敗を喫した監督がもうクビを切られているよ。本当に慌ただしい世界でね。たしかにセレッソはガンバの一番のライバルだが、この国でなら、大きな問題は感じない。ガンバでも新しい友だちができると信じているし、サポーターとの距離も縮めていけるはず。新しいチャレンジを楽しみたいと思う」