ブラジル国民の評価基準は「W杯を何度制したか」だ。
ブラジルはロシア大会を含めて21回のW杯すべてに出場している世界唯一の国であり、W杯に複数回出場した選手は星の数ほどいる。それゆえ国民が選手評価の基準とするのは、W杯に何度出場したかではなく、何度優勝したか。4大会出場で3度の優勝を成し遂げたペレは別格の存在で、キングに次ぐのが4大会で優勝2回、準優勝1回のロナウドである。
今後、ネイマールがロナウドに追いつき追い越すためには、まずはロシアW杯でブラジルを優勝に導く必要がある。もし自身の活躍でパリSGを欧州王者に、セレソンを世界の頂点に押し上げれば、2018年末には悲願であるバロンドールが手に入るに違いない。
ロナウドは「ネイマールは信じられないほどクリエーティブで、見ていてとても楽しい選手。彼の大車輪の活躍でセレソンがエクサ(通算6度目のW杯優勝)を達成するのを心待ちにしているよ」と頼もしい後輩にエールを送る。
ロナウド・フェノーメノは、実質二度目の挑戦でW杯を制覇した。ネイマール・フェノーメノも、二度目の挑戦で世界の頂点に立てるのか――。世界中のサッカーファンが注目している。
文:沢田啓明
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。
今後、ネイマールがロナウドに追いつき追い越すためには、まずはロシアW杯でブラジルを優勝に導く必要がある。もし自身の活躍でパリSGを欧州王者に、セレソンを世界の頂点に押し上げれば、2018年末には悲願であるバロンドールが手に入るに違いない。
ロナウドは「ネイマールは信じられないほどクリエーティブで、見ていてとても楽しい選手。彼の大車輪の活躍でセレソンがエクサ(通算6度目のW杯優勝)を達成するのを心待ちにしているよ」と頼もしい後輩にエールを送る。
ロナウド・フェノーメノは、実質二度目の挑戦でW杯を制覇した。ネイマール・フェノーメノも、二度目の挑戦で世界の頂点に立てるのか――。世界中のサッカーファンが注目している。
文:沢田啓明
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。