【現地発】「花の都」を「炎の都」に。ネイマールはPSGの何を変えたのか?

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ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年11月22日

ユニホームが文字通り飛ぶように売れる。

ここまで公式戦13試合で11ゴール・9アシスト。ネイマールは文句なしの成績を残している。(C)Getty Images

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 忘れもしない2017年8月5日の土曜日。アミアンを迎えた試合でPSG(パリ・サンジェルマン)の一員として初めてパルク・デ・プランスの芝を踏んだとき、ネイマールはスタンドを熱狂でひっくり返してしまった。バルセロナからやってきた2億2200万ユーロ(約289億円)の男は、“単に”プレゼンテーションで観衆の前に現われただけなのに、である。
 
 このときすでにネイマールはポジティブな波長を発散していた。何か新しい、これまでになかった異例の波長だった。PSGが自分の星を手に掴んでいる空気が確かにたちのぼり、パルク・デ・プランスはまるでマラカナン(リオデジャネイロの巨大スタジアム)の様相を醸し出していた。
 
 このたった1回の週末で、「NEYMAR JR」、「10」と刻まれたユニホームは、文字通り飛ぶように売れた。パリのオフィシャルストアでは1万2000枚以上がレジに持ち込まれ、首都中のショップはどこも在庫切れを起こしてしまったほどだ。
 
“ネイマール狂騒曲”はそのままピッチ上にも引き継がれた。プレゼンテーションから1週間後、新天地デビュー戦となったブルターニュ地方ギャンガンを舞台にした試合では、PSGが3-0と圧勝。炎と化したブラジルの至宝はいきなり3ゴール全てに絡んで見せた。
 
 試合後、ネイマールのドリブルに手も足も出なかったギャンガンのリュカ・ドゥオーは、ユーモアまじりにこう言った。
 
「リーグ・アンの他のチームには、せいぜい頑張れ、と言うしかない」
 
 まさにその「他のチーム」はどうなっただろう。そう、彼らもパリの新名手の信じがたい技の数々に、同じように苦しみ抜くことになった。
 
 なかでも8月20日のトゥールーズ戦は圧巻だった。ネイマールは3人の敵DFにがっちり挟み込まれたにもかかわらず、ペナルティーエリア手前で圧力に耐えながらボールを足の間にキープし、締め付けるようなマークを根こそぎ外すと、必死に駆けつけた4人目の相手までヒールで抜き去って、次いで身体を回転させながら左足でシュート。チーム6点目となるゴールを叩き入れた。圧巻のゴールだった。
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