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【現地発】「最強の地球人C・ロナウド」が「宇宙人メッシ」に再び勝利。鍵は冷静な自己分析だ

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工藤拓

2017年12月08日

結果で周囲の批判を黙らせてきた。

リーガでは結果が出ていないが、CLでは6戦連発。9ゴールで得点ランクのトップに君臨する(C)Getty Images

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 12月7日、クリスチアーノ・ロナウドが2017年のバロンドールを受賞した。2年連続で、通算5度目の戴冠はリオネル・メッシと並ぶ史上最多だ。
 
 最近、クリスチアーノの周辺はにわかに騒がしかった。夏の退団騒動はどこへやら、何事もなかったかのように始まったレアル・マドリーでの9年目のシーズンは、2つのスーパーカップ獲得で幸先よくスタートしたかに思われた。
 
 ところが自身はバルセロナとのスペイン・スーパーカップ第2戦で不必要な退場処分を受けて、4試合の出場停止に。復帰後はリーガ・エスパニョーラでは取りこぼしを繰り返すチームの不安定なパフォーマンスを象徴するように、14節終了時点でわずか2ゴールにとどまっている。
 
 ピッチ上の外でも、聞こえてくるのはよろしくないニュースばかりだ。
 
 退団報道の発端となった脱税裁判と並行し、ウェンブリーでトッテナムに1−3と完敗した直後には「ぺぺ、モラタ、ハメスがいた方が強かった」というコメントが今シーズンのチーム編成に対する批判と取られ、反論したセルヒオ・ラモスとの不和疑惑が生じる事態にまで発展した。
 
 またこの時に「レアル・マドリーでは万事オッケー。あと4年も契約が残っているから更新したくない」と発言したことにより、ここにきて退団の噂も再燃している。
 
 2012年の「俺は悲しい」発言をはじめ、彼はその時々の心境を率直に吐露するがゆえ、過去にも様々な憶測を招いてきた。
 
 それはピッチ上でも同じだ。たとえチームが勝っても、自分がゴールを決められなければ満足できない――。そんなストライカーとしてのエゴをむき出しにして戦うため、味方が点を取っても憮然としていることだって珍しくはない。
 
 個人的な野心にどこまでも忠実であり続けることは、とりわけチームスポーツにおいては弊害となりかねない。実際、そのような振る舞いをするたび、一部のファンやメディアからはチームメートへのリスペクトに欠ける行為だと批判されてきた。
 
 それでもクリスチアーノが自分に正直であることを続け、度々生じる批判の声を黙らせてこられたのは、圧倒的な結果を出し続けてきたからに他ならない。
 
 そしてその陰には、飽くなき向上心と強烈な反骨心に支えられた地道で多大な自己鍛錬がある。そのことを知っているからこそ、周囲も彼をただのワガママな選手とは見なさないのだ。
 
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