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【鈴木大輔×岩政大樹#2】新鮮だった”スペインの守備”。チームメイトにも説教されて…

カテゴリ:海外日本人

岩政大樹

2017年08月22日

日本の「考える」とスペインの「考える」の違い。

日本人選手は指示を確実にこなすが、「自分で判断する力はスペイン人のほうが長けている」という。(C)NASTIC

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岩政 選手に言われたんですか?
 
鈴木 そうです。賢い選手ほど、ポジショニングで勝負しています。それで縦パスを通されることはありますが、「仕方ないでしょ。一番厄介なコースは消してたし」みたいなリアクションをします。
 
岩政 ヨーロッパは1対1を重視すると言いますが、良いチームのDFは個人での対応だけでなく、上手く連係していますね。
 
鈴木 コミュニケーションをすごく取りますね。例えば、自分が右のセンターバックに入っている時に、左のセンターバックがプレスに行ってかわされたとします。そこで自分が少しでも遠くにいると、「お前が遠くにいるからやられた」みたいなことを言われます。だから、1対1だけではないです。
 
岩政 日本は組織での守備を大事にしているようで、センターバックには純粋な1対1の強さを求めますよね。Jリーグでも、そうした場面が多いと感じています。
 
鈴木 確かに極端かもしれません。日本人は言われたことを確実にできるけど、自分で判断する力はスペイン人のほうが長けていると思います。
 
岩政 欧州の選手は、育成年代から自分で判断する習慣がついているんでしょうね。
 
鈴木 日本の育成年代は、「コーチの言うこと聞かない」と言って外しがちかもしれません。でも、スペインは自分で考える選手を残す傾向なのかなと。ナスティックは2部ですけど、言われたことを完璧にこなす選手は少ないですからね。その分、逆に自分のプレーが目立つので、「与えた仕事を絶対にこなす」と評価されている気はします。
 
岩政 先日、別の連載で対談した東京大学大学院の柳川範之教授が「日本の『考えろ』は、用意された正解が何かを『考えろ』になってしまう」と言っていました。サッカーで言えば、指導者になんて答えたら「正解」と言ってもらえるか、ですよね。つまり、日本と欧州では「考える」という言葉の意味が違う。そこから修正しないと判断できる選手は育たないのかもしれないと思うんです。
 
鈴木 海外を相手に戦える選手の育成なのか、日本で評価される選手の育成なのか。前者を育てたいなら変化は必要ですね。
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