本田のWikipediaに並ぶタイトル数は増えるだろうが…。
ミランの年内最終戦は、12月23日にドーハで開催されるユベントスとのイタリア・スーパーカップだ。
サッカー界では一般的に、こうした試合のプライオリティーが決して高くない。しかし、衰退が始まる前にミランが最後に勝ち取ったタイトルもこのスーパーカップだったため(2011年夏のインテル戦)、今度は復活のシンボルとして喉から手が出るほど勝利が欲しい。
ユーベ戦はただでさえ威信がかかったビッグマッチであり、今回はそうした事情もあるため、モンテッラは日頃から信頼している最高のメンバーをスタメンとして送り出すだろう。残念ながら、そこにひょっこりと本田が入る可能性は万が一にもないはずだ。
ミランがこの試合に勝利すれば、本田のWikipediaに並ぶタイトルの数は増えるだろう。「イタリア・スーパーカップ2016」と書き込めるのだ。
しかし、仮にそうなったとしても、個人的には複雑な気分になるだろう。カタールからカップを抱えて仲間たちと帰りながらも、どこか矛盾を感じずにはいられないはずだ。
それでも将来、誰かが「ミラン時代はどうだった?」と尋ねたら、本田はこう答えられる。
「とても上手くはいかなかったが、それもでもカップをひとつ勝ち取ったよ」
契約満了を迎える夏を待たずにこの1月にも退団する可能性がある本田にとって、タイトルがゼロよりも1つあるほうがマシなのは明らかだ。
今のところ我々の耳には、本田の移籍先について確かな情報は入ってきていない。プレミアリーグ、中国、アメリカなど噂は数多くあるが、具体的にオファーや交渉があったという痕跡は一切ない。
もちろん、みなさんご存知の通り、移籍市場は先が読めないものであり、いきなり浮上した話があっという間に成立するケースもある。ひとまずは見守るとしよう。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
サッカー界では一般的に、こうした試合のプライオリティーが決して高くない。しかし、衰退が始まる前にミランが最後に勝ち取ったタイトルもこのスーパーカップだったため(2011年夏のインテル戦)、今度は復活のシンボルとして喉から手が出るほど勝利が欲しい。
ユーベ戦はただでさえ威信がかかったビッグマッチであり、今回はそうした事情もあるため、モンテッラは日頃から信頼している最高のメンバーをスタメンとして送り出すだろう。残念ながら、そこにひょっこりと本田が入る可能性は万が一にもないはずだ。
ミランがこの試合に勝利すれば、本田のWikipediaに並ぶタイトルの数は増えるだろう。「イタリア・スーパーカップ2016」と書き込めるのだ。
しかし、仮にそうなったとしても、個人的には複雑な気分になるだろう。カタールからカップを抱えて仲間たちと帰りながらも、どこか矛盾を感じずにはいられないはずだ。
それでも将来、誰かが「ミラン時代はどうだった?」と尋ねたら、本田はこう答えられる。
「とても上手くはいかなかったが、それもでもカップをひとつ勝ち取ったよ」
契約満了を迎える夏を待たずにこの1月にも退団する可能性がある本田にとって、タイトルがゼロよりも1つあるほうがマシなのは明らかだ。
今のところ我々の耳には、本田の移籍先について確かな情報は入ってきていない。プレミアリーグ、中国、アメリカなど噂は数多くあるが、具体的にオファーや交渉があったという痕跡は一切ない。
もちろん、みなさんご存知の通り、移籍市場は先が読めないものであり、いきなり浮上した話があっという間に成立するケースもある。ひとまずは見守るとしよう。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。