【ミラン番記者】本田圭佑はモンテッラにとってもはや「透明人間」だ

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年12月22日

代役が必要な緊急事態でも、モンテッラの目に本田は映らない。

モンテッラ監督の序列の中で本田の序列は低いまま。怪我人続出などの緊急事態でもないか限り、少なくとも先発でプレーするチャンスは訪れそうにない。写真:Alberto LINGRIA

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 そこまでは良かった。しかし、ニアングに代わってアタランタ戦で左ウイングに入ったのは、引き続きチャンスがあるように見えた本田ではなく、怪我から復帰したばかりのジャコモ・ボナベントゥーラだった。
 
 今シーズンのボナベントゥーラは、スポット的に左ウイングで使われてきたが、主戦場はあくまでも左インサイドハーフ。彼をわざわざ一列目前に上げ、左インサイドハーフには控えのマリオ・パシャリッチを入れる。それがモンテッラの選択であり、本田に対する評価なのだ。
 
 つまり、ターンオーバーやら怪我やら戦術的選択やらでモンテッラは選手を入れ替えるが、その中で本田の序列はとてつもなく低いということだ。
 
 チーム内でインフルエンザが大流行し、選手の半分以上が倒れた時の交代要員として、本田はミランの雇われているのかもしれない。まあ、それは少し言いすぎだが、モンテッラにとって本田はほぼ“透明人間”であることは間違いなさそうだ。
 
 スソ、ニアング、ボナベントゥーラなどのレギュラー陣が健在な時は言うに及ばず、代役が必要な緊急事態においても、モンテッラの目に本田は映らないままなのだから。
 
 このアタランタ戦は先発から外れただけでなく、過去2試合(クロトーネ戦とローマ戦)で訪れた試合終盤での途中出場もなかった。試合は0-0で進み、ミランは1点が欲しかったはずだが、モンテッラが交代でピッチに送り込んだのは、マッティア・デ・シリオ、カルロス・バッカ、そしてニアング。本田はウォーミングアップさえも命じられなかった(試合はスコアレスドローで終了)。
 
 アタランタ戦は本田が多少は明るい気持ちで2016年を終わらせることのできるチャンスだった。しかし、シーズンが始まった夏と同じく隅に追いやられたままで、本田はこの1年を終える。
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