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【ミラン番記者】本田圭佑が「先発ドタキャン」を食らった理由。モンテッラは10番の心を傷つけた…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年12月16日

モンテッラの発言は今回ばかりは違ったが…。

スタメンかと思われたローマ戦でまたもベンチだった本田。84分から途中出場するもインパクトは残せなかった。(C)Getty Images

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 今回こそは本当にチャンスが巡ってきたように見えた。しかし実際は、まるでからかわれたような後味の悪さだけが残った。
 
 12月12日のローマ戦(セリエA16節)で、ミランの本田圭佑はついにスタメンで起用されるはずだった。今シーズンで二度目の貴重な機会だ。
 
 それもいつものように「ほのめかされた」のではなく、ほぼ間違いなく使ってもらえるような雰囲気だった。試合前のヴィンチェンツォ・モンテッラのすべての言動は、本田をキックオフからプレーさせると指し示していたのだ。
 
 なにより記者会見で、いつものように冗談は交えながらもモンテッラははっきりと明言。ある日本人記者が、「前回のクロトーネ戦のように試合の途中からでも本田を使う気はあるか?」と尋ねた時だった。
 
 こういう場合のモンテッラは、曖昧な言葉ではぐらかすか、もしくはお決まりのいつものセリフを繰り返すと、まず相場が決まっている。「本田は素晴らしいプロフェッショナルだ」とか「彼はいつでも準備万端だ」など……。
 
 しかし、今回ばかりは違った。彼はニッコリと笑いながら答えたのだ。
 
「もし彼がキックオフからプレーすると言ったら?」
 
 そして後ろに座っていた広報部長を振り返り、こう囁いた。
 
「さあ、これから問い合わせの電話がじゃんじゃんかかってくるから、準備しておいたほうがいいぞ」
 
 これが日曜の昼の出来事だ。午後の練習でもすべての状況が、本田のスタメン出場を示唆していた。中でも一番の証拠は、左ウイングの主力であるエムバイ・ニアングが練習中とても不機嫌だったこと。翌日のローマ戦ではベンチスタートだと、すでに告げられていたからに他ならない。
 
 このモンテッラの采配に対して、誰もが同じことを思ったはずだ。ここ最近のニアングは疲労からコンディションを落としており、得意のドリブル突破が鳴りを潜めている。1試合休ませるのは理にかなっている――と。
 
 ここまでは右ウイングの控えだった本田にとっては、逆サイドに入ることになるが、彼にとってそれは大きな問題ではない。いま何よりも必要なのはプレータイムだからだ。ポジションに関してワガママを言える状況ではない。
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