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【EURO2016開催地を巡る旅】第4回:トゥールーズと“スタディウム”「陽気で人懐っこい薔薇色の町」

カテゴリ:連載・コラム

結城麻里

2016年04月23日

薔薇色の歴史建造物、ミディ運河の船旅とカルカソンヌ――。

キャピトル広場は世界中の人々が集う観光地である一方で、政治など様々な集会にも利用される。 (C) REUTERS/AFLO

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ガロンヌ川に架かるヌフ橋。ちなみにパリのセーヌ川にも同名の橋があり、名所となっている。 (C) REUTERS/AFLO

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 もちろん、トゥールーズの名物は食べ物だけではありません。見逃せない名所もたくさんあります。
 
 まず、誰もが真っ先に足を運ぶのは、「プラス・デュ・キャピトル(キャピトル広場)」。ど~んと広いこの広場にそびえている建造物は「キャピトル邸」の名で有名な市庁舎で、見学も可能です(要予約)。
 
 このキャピトル広場から市内をぐるりと散策してみると、濃淡やデザインの違う薔薇色の古い建物が、あちこちに散らばっているのが分かるでしょう。
 
 ちなみに、フランス人による人気ランキング(2015年末時点)では、1位が「バジリック・サンセルナン(聖セルナン教会)」、2位がキャピトル広場、3位が「エグリーズ・デ・ジャコバン(ジャコバン教会)」というトップ3となっています。
 
 続いて、4位がキャピトル邸、5位が「マルシェ・ヴィクトル・ユーゴー(ヴィクトル・ユーゴー市場)」、6位が「ポン・ヌフ(ヌフ橋)」……。他にも薔薇色の邸宅や教会がたくさんありますので、時間をかけて回ってみましょう。
 
 ゆったり流れるガロンヌ川の畔を歩くのもオススメです。美しい眼鏡橋として知られるヌフ橋も薔薇色。この橋と向こう岸を視野に入れた夕景や夜景は、とてもロマンチック。南国の太陽がガロンヌ川に沈む姿を、ゆっくり眺めながら堪能しましょう。
 
 そして最後は、お約束の世界遺産です!
 
 トゥールーズは、ユネスコ世界遺産に登録されている「カナル・デュ・ミディ(ミディ運河)」の出発地点なのです。ミディ運河はここからゆるりゆるりと流れ出て、やはり有名な世界遺産の城塞都市カルカソンヌを通過し、ついには地中海の水の都セットに流れ着きます。
 
 運河の両側には、フランスの代表的イメージのひとつでもある美しいプラタナスが並び、静かでエレガントな自然がすっぽりと人間を包み込んで、まるで印象派の画家の絵にでも入った気分になれます。
 
 小さな魅力ある村々も通過するので、ミディ運河全てをのんびりのんびり行く船旅は、フランス人にとっても、人生で一度は実現したい夢のひとつになっています。ただ、全行程にはとんでもない日数がかかりますので、少しだけでも運河のミニクルーズを楽しんでみましょう。
 
 現在、プラタナスが害虫伝染の被害に遭い、「世界遺産を救え」の運動も始まっていますので、その運動にも貢献することができます。
 
 また、時間があるなら、城塞都市カルカソンヌにも行ってみましょう。トゥールーズから、電車で約1時間の位置にあります。パリから遠いため、普段はなかなか訪れることができない、美しい世界遺産です。
 
 ピレネー山脈から吹き下ろすトランモンタンと呼ばれる空っ風に晒されながら、巨大で美しいお城のようにそびえ立つこの城塞都市は、あのモン・サンミッシェルにも決して劣らない「フランスの宝石」なのです。
 
文:結城 麻里
 
【スタディウムでの開催試合】
6月13日:スペイン vs チェコ
6月17日:イタリア vs スウェーデン
6月20日:ロシア vs ウェールズ
6月26日:グループF1位 vs グループE2位
 
【主なアクセス】
◇パリからトゥールーズ
高速鉄道TGVでパリ「モンパルナス」駅発→トゥールーズ「マタビオ」駅下車 ※所要時間約5時間
◇キャピトル広場からミュニシパル
メトロA線で「ジャン・ジョレス」駅下車→メトロB線で「サン・ミシェル-マルセル・ランジェ」駅または「アンパロ」駅下車
◇キャピトル広場からミディ運河
メトロA線で「ジャン・ジョレス」駅下車→メトロB線で「カナル・デュ・ミディ」駅下車
 
【EURO2016完全ガイド|グループA~C編】フランス、イングランド、ドイツの首位通過は鉄板だ
 
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【EURO2016】出場24チームの基本フォーメーションまとめ
 
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優雅にミディ運河を辿る船旅で、心の平穏と豊かさを得られるはず。 (C) REUTERS/AFLO

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城塞都市カルカソンヌ。先に紹介した名物料理カスレは、ここで生まれたという。あの世界的自転車レース、ツール・ド・フランスのコースにもなっている。 (C) REUTERS/AFLO

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