日本は最終予選の組み合わせ抽選会で、第2ポット以下が濃厚になった。この事実を重く受け止めるべきだ。
4月12日に最終予選の組合せ抽選会が行なわれるが、日本は第2ポット以下が濃厚になったという。場合によっては、第3ポットに落ちる可能性もあるそうだ。シリア戦の勝利など横に置いて、この事実を重く受け止めるべきだよ(編集部・注/最終予選は12チームをふたつの組に分けた総当たり戦。各組上位2チームが本大会への出場権を獲得。各組3位はアジア地区プレーオフに回る)。
抽選会は、4月9日発表のFIFAランク順に第1ポットから第6ポットまで振り分けられるが、ポットが低くなれば、強豪国と同居するリスクも増す。つまり日本が第2ポット、または第3ポットに入ると、それだけ厳しい組み合わせになるということだ。
イランが最終予選に進めば、第1ポットは同国と韓国が予想される。少なくとも、日本は両国の一方と同組になる。さらにオーストラリアやサウジアラビア、カタール、ウズベキスタンなど同じグループになる場合もあり、組合せ次第では「死の組」と化すだろう。この状況こそ危惧するべきで、頭を早く最終予選へと切り替えろ、という本意もここにある。
記憶に新しいのが、なでしこジャパンの失敗だ。15年のワールドカップで準優勝しながら、今年のリオ五輪アジア最終予選で3位に終わり、本大会出場を逃した。少しでも気を抜けば、なでしこジャパンの二の舞を演じるとも限らない。日本はすでにアジア王者から転落しているだけに、今から気を引き締めて最終予選に向けた準備を進めてほしい。
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