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岡崎慎司の運動量と献身性がキーポイント! プレミアリーグで首位を走る"レスター式"カウンターの妙とは?

カテゴリ:ワールド

清水英斗

2016年03月15日

岡崎は、ヴァーディーやマハレズが生み出す"流動性のカバー役"を完璧にこなしている。

30節のニューカッスル戦では、見事なオーバーヘッドで決勝点。今季5ゴール目を決めた岡崎は、レスターになくてはならない存在だ。(C)Getty Images

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 この形に行き着く布石となったのは、0-1で完敗した18節のリバプール戦だ。

 相手ボランチのエムレ・ジャンとジョーダン・ヘンダーソンが外に開き、その隙間にゼロトップのロベルト・フィルミーノが下りることで、2トップのプレスを外され、4-4-2を攻略されてしまった。その後ラニエリは岡崎を外し、4-1-4-1など中盤を厚くする布陣も試したが、ハマらず。結局、岡崎が2倍走ることになる4-4-2と4-4-1-1の変形で落ち着いた。
 
 さらに右サイドハーフのマハレズは、攻撃時に頻繁に中央へ入り、自由にボールに絡むため、守備に切り替わった時に担当スペースを空けがちだ。このスペースも、岡崎がカバーに走る。

 前半戦の岡崎は、1.5軍のような位置付けだったが、ヴァーディーやマハレズが生み出す"流動性のカバー役"を完璧にこなすようになってからは、スタメン出場を続けている。シーズン中に何度もポジションを失いかけたが、そのたびに岡崎は汗かき役を掛け持ちし、ピッチに立ち続けている。
 
 それもこれも、すべてはゴールを決めるためだ。FWはゴールでしか評価されないが、まずはピッチに立たなければノーチャンス。走って、走って、処世術を発揮する岡崎のつぶらな瞳の奥には、ギラギラとしたゴールへの野心が潜んでいる。
 
文:清水英斗(サッカーライター)

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