ワンチャンスをモノして逃げ切るレスターが漂わす王者の風格。
3月14日(日本時間3月15日)、プレミアリーグ第30節が行なわれ、岡崎が所属するレスターはホームで19位のニューカッスルと対戦、1-0で完勝した。
首位堅持成功した29節のワトフォード戦から中10日が空き、十分に疲労を回復させて今節に臨んだレスター。そのスタメンは前節から変更はなく、4-4-2のシステムで、最前線には岡崎とヴァーディーが並んだ。
一方、降格圏の19位に沈むニューカッスルは、3月11日にマクラーレン監督を解任して、後任にベニテスを招聘。至上命題となった残留を何が何でも果たすため、経験豊富なスペイン人指揮官に全てを託したのだ。
試合は、ベニテスの初陣を勝利で飾りたいニューカッスルが優勢。自陣に守備ブロックを形成しながら、ボールを追い続けるアウェーチームに苦しみ、レスターはペースを掴めない時間が続いた。
しかし、先制したのはレスター。守備の役割も懸命にこなしていた岡崎が、大仕事をやってのける。
25分、左サイドからオルブライトンのクロス。それをニューカッスルDFがクリアミスしてボールはボックス内に流れ、これをヴァーディーが折り返すと、岡崎が豪快なオーバーヘッドで叩き込んだのだ。
この日本代表ストライカーのシーズン4ゴール目で先制したレスターは、持ち前の前線からのハードワークでボールを奪いにかかるスタイルが機能しはじめ、アウェーチームの勢いを潰していく。
しかし、ニューカッスルも粘りを見せて追加点を許さず、試合は1-0で折り返した。
後半開始後もレスターペースが続き、流れを変えようとしたベニテスは55分、アニタに代えてドリブラーのタウンゼントを投入する。
残留に向け、勝利への意欲を見せるニューカッスルは、この交代策で攻撃のスイッチが入ったのか、目に見えてプレースピードが上がり、試合を支配。レスターのカウンターに対しても、素早いプレッシャーで起点すら作らせない。
見かねたレスターのラニエリ監督は、65分に先制弾の岡崎を下げて、シュラップを投入。中盤の枚数を増やす4-1-4-1というシステム変更を敢行する。
この対応は見事に的中。守備に割く人数が増えたレスターは、相手のアタッカーに利用されていたフリースペースを埋め、さらにはチーム全体の守備意識を高め、相手のペースを乱すことに成功したのだ。
ゴール前に堅牢を築くレスターをどうにかして攻め崩したいニューカッスルは、デヨング、ドゥンビアと攻撃的なカードを次々に切って、どうにかこれをこじ開けようとしたものの、個々の距離感が遠くなり、アイデアにも欠けた単調な攻撃に終始することとなった。
最後まで守壁が決壊しなかったレスターは、食い下がる相手をシャットアウト。1-0で貴重な3ポイントを手にし、勝点を63にまで伸ばした。
岡崎の殊勲のゴールで2試合連続となる完封勝利を収め、今節も首位を堅持したレスターは、2位トッテナムとの勝点差を5に広げた。
残留を目指す相手に主導権を握られる時間こそ多かったものの、ワンチャンスをモノにして逃げきるスタイルをここにきて構築し、また一歩、優勝に近づいたレスター。まるで王者のような雰囲気すら漂わせるこのチームを止められるのは、果たして――。
首位堅持成功した29節のワトフォード戦から中10日が空き、十分に疲労を回復させて今節に臨んだレスター。そのスタメンは前節から変更はなく、4-4-2のシステムで、最前線には岡崎とヴァーディーが並んだ。
一方、降格圏の19位に沈むニューカッスルは、3月11日にマクラーレン監督を解任して、後任にベニテスを招聘。至上命題となった残留を何が何でも果たすため、経験豊富なスペイン人指揮官に全てを託したのだ。
試合は、ベニテスの初陣を勝利で飾りたいニューカッスルが優勢。自陣に守備ブロックを形成しながら、ボールを追い続けるアウェーチームに苦しみ、レスターはペースを掴めない時間が続いた。
しかし、先制したのはレスター。守備の役割も懸命にこなしていた岡崎が、大仕事をやってのける。
25分、左サイドからオルブライトンのクロス。それをニューカッスルDFがクリアミスしてボールはボックス内に流れ、これをヴァーディーが折り返すと、岡崎が豪快なオーバーヘッドで叩き込んだのだ。
この日本代表ストライカーのシーズン4ゴール目で先制したレスターは、持ち前の前線からのハードワークでボールを奪いにかかるスタイルが機能しはじめ、アウェーチームの勢いを潰していく。
しかし、ニューカッスルも粘りを見せて追加点を許さず、試合は1-0で折り返した。
後半開始後もレスターペースが続き、流れを変えようとしたベニテスは55分、アニタに代えてドリブラーのタウンゼントを投入する。
残留に向け、勝利への意欲を見せるニューカッスルは、この交代策で攻撃のスイッチが入ったのか、目に見えてプレースピードが上がり、試合を支配。レスターのカウンターに対しても、素早いプレッシャーで起点すら作らせない。
見かねたレスターのラニエリ監督は、65分に先制弾の岡崎を下げて、シュラップを投入。中盤の枚数を増やす4-1-4-1というシステム変更を敢行する。
この対応は見事に的中。守備に割く人数が増えたレスターは、相手のアタッカーに利用されていたフリースペースを埋め、さらにはチーム全体の守備意識を高め、相手のペースを乱すことに成功したのだ。
ゴール前に堅牢を築くレスターをどうにかして攻め崩したいニューカッスルは、デヨング、ドゥンビアと攻撃的なカードを次々に切って、どうにかこれをこじ開けようとしたものの、個々の距離感が遠くなり、アイデアにも欠けた単調な攻撃に終始することとなった。
最後まで守壁が決壊しなかったレスターは、食い下がる相手をシャットアウト。1-0で貴重な3ポイントを手にし、勝点を63にまで伸ばした。
岡崎の殊勲のゴールで2試合連続となる完封勝利を収め、今節も首位を堅持したレスターは、2位トッテナムとの勝点差を5に広げた。
残留を目指す相手に主導権を握られる時間こそ多かったものの、ワンチャンスをモノにして逃げきるスタイルをここにきて構築し、また一歩、優勝に近づいたレスター。まるで王者のような雰囲気すら漂わせるこのチームを止められるのは、果たして――。