「失点したことより、点を取り切れなかったことが課題」。カウンターからの失点を繰り返す守備を正視できているか?
失点シーンについて聞かれた槙野は、そのように答えた。「失点したことよりも、点を取り切れなかったことが課題」だと。
実際、攻撃的なスタンスを継続して重視する今季、ゴールやシュートから逆算したチーム作りをすべきなのだろう。また槙野自身、この日は後半開始と同時に、リベロから左ストッパーにポジションを代えられている。その悔しさも、この発言の背景にはあったはずだ。
とはいえDFとして、変わらず速攻から崩され失点していること、西川との連係ミスの失点も決して“不運”ではないことなど、言葉には出さずとも、果たして正視できているのか。新たなトライをすることは大切だが、結局、守備の課題に目を向けずにいるから、同じ失敗を繰り返しているようにも見えてしまう。
主将の阿部は、この敗戦を次のように受け止めていた。
「試合が終わったあと、みんなには顔は上げるように言った。自分たちの積み上げてきたサッカーを、自信を持って見せていかないといけない。一つひとつのプレーの精度の面は課題。そういったミスがあとあと響いてくる。痛い敗戦。お灸をすえられた」
また、ペトロヴィッチ監督は次のように敗因を挙げていた。
「オフ・ザ・ボールの時の連動性、運動量、球際の激しさ、いずれも物足りなかった。ボールの動かし方が常にゆっくりしていて、縦に仕掛ける時やサイドチェンジのスピードアップも遅かった。良い出来とは言えなかった。この敗戦からなにかを学ばなければいけない。今日は私が批判されても仕方のない内容だった」
これまでにも聞かれた言葉ともいえるが、攻撃、守備ともに、シーズンの早い段階で課題を見出せて、その改善に取り組めばいい状況をむしろプラスに捉え、12日の福岡戦に向けて対策を練りたい(代表合宿で6人が3日間抜ける影響は気になるが……)。
それに、すべてを悲観すべき内容だったわけではない。とりわけ柏木が決めた78分のゴールは、今までになかった可能性が感じられた。パスを受けたあとドリブルでカットインし、約20メートルの地点から左足を振り抜いてカミンスキーの牙城を打ち破った。
柏木は「自分自身としては、コンディションが上がってきていて。むしろ比較的余裕を持ちながらプレーできていた」と語っていた。チームの中心としての自覚も強まる彼には、さらに様々な要求をしても、それに応えるだけの能力と責任感が十分あるように感じられる。
実際、攻撃的なスタンスを継続して重視する今季、ゴールやシュートから逆算したチーム作りをすべきなのだろう。また槙野自身、この日は後半開始と同時に、リベロから左ストッパーにポジションを代えられている。その悔しさも、この発言の背景にはあったはずだ。
とはいえDFとして、変わらず速攻から崩され失点していること、西川との連係ミスの失点も決して“不運”ではないことなど、言葉には出さずとも、果たして正視できているのか。新たなトライをすることは大切だが、結局、守備の課題に目を向けずにいるから、同じ失敗を繰り返しているようにも見えてしまう。
主将の阿部は、この敗戦を次のように受け止めていた。
「試合が終わったあと、みんなには顔は上げるように言った。自分たちの積み上げてきたサッカーを、自信を持って見せていかないといけない。一つひとつのプレーの精度の面は課題。そういったミスがあとあと響いてくる。痛い敗戦。お灸をすえられた」
また、ペトロヴィッチ監督は次のように敗因を挙げていた。
「オフ・ザ・ボールの時の連動性、運動量、球際の激しさ、いずれも物足りなかった。ボールの動かし方が常にゆっくりしていて、縦に仕掛ける時やサイドチェンジのスピードアップも遅かった。良い出来とは言えなかった。この敗戦からなにかを学ばなければいけない。今日は私が批判されても仕方のない内容だった」
これまでにも聞かれた言葉ともいえるが、攻撃、守備ともに、シーズンの早い段階で課題を見出せて、その改善に取り組めばいい状況をむしろプラスに捉え、12日の福岡戦に向けて対策を練りたい(代表合宿で6人が3日間抜ける影響は気になるが……)。
それに、すべてを悲観すべき内容だったわけではない。とりわけ柏木が決めた78分のゴールは、今までになかった可能性が感じられた。パスを受けたあとドリブルでカットインし、約20メートルの地点から左足を振り抜いてカミンスキーの牙城を打ち破った。
柏木は「自分自身としては、コンディションが上がってきていて。むしろ比較的余裕を持ちながらプレーできていた」と語っていた。チームの中心としての自覚も強まる彼には、さらに様々な要求をしても、それに応えるだけの能力と責任感が十分あるように感じられる。