コロナ禍の影響で経験不足も…
U-20世代の選手たちは2020年の春にパンデミックが始まった新型コロナウイルスの影響を受け、選手たちの強化が思うように図れなかった。しかし、そうした問題は他の国も抱えており、言い訳にはならない。だからこそ、指揮官は選手たちの成長スピードを加速させるべく、世界一の目標を立ててワールドカップで戦うためのマインドをセットした。日本サッカー協会が立てる「ジャパンズウェイ」でも、2050年までにFIFAワールドカップ優勝を果たすために近い将来、アンダー世代で優勝することを掲げている。
「今回のU-20日本代表に選ばれた選手たちは、コロナ禍の影響を受けた世代。本来であれば、14、15歳で海外勢と対戦する経験を17、18歳のタイミングで初めて味わった。『え?』って驚くような経験からスタートしたんです。今までのチームは17歳の時にワールドカップを経験した選手が何人かいて、ワールドカップの難しさや厳しさを知った上で次の大会を迎えていました。
経験が全くないなかで、U-20を実際に戦ってみて、真剣勝負の凄さを知ったと思います。だからこそ、僕は『世界一を目ざそう』と選手に話しました。過去最高成績は1999年大会の準優勝でもあるので、それ以上低い目標を立てる意味はないと思っていたんです。ただ、世界一は簡単な目標ではない。軽々しく言える話じゃないので、覚悟を持って伝えました」
「今回のU-20日本代表に選ばれた選手たちは、コロナ禍の影響を受けた世代。本来であれば、14、15歳で海外勢と対戦する経験を17、18歳のタイミングで初めて味わった。『え?』って驚くような経験からスタートしたんです。今までのチームは17歳の時にワールドカップを経験した選手が何人かいて、ワールドカップの難しさや厳しさを知った上で次の大会を迎えていました。
経験が全くないなかで、U-20を実際に戦ってみて、真剣勝負の凄さを知ったと思います。だからこそ、僕は『世界一を目ざそう』と選手に話しました。過去最高成績は1999年大会の準優勝でもあるので、それ以上低い目標を立てる意味はないと思っていたんです。ただ、世界一は簡単な目標ではない。軽々しく言える話じゃないので、覚悟を持って伝えました」
経験値が全くないところからスタートしたチームは、2022年2月に初めて国内合宿を実施。6月にはモーリスレベロトーナメント(旧トゥーロン国際大会)に出場して初めて国際舞台に立った。
国内でのショートキャンプを経て、U-20アジアカップの予選(U-20ワールドカップの一次予選)に参戦。東南アジア特有のスコールに見舞われながらも、ラオスでの激闘を制して1位で2023年3月にウズベキスタンで行なわれるアジアカップ出場を決めた。そして、迎えたアジアカップでは目標としていたアジアナンバー1の座は掴めなかったが、準決勝まで勝ち上がって上位4か国に与えられるワールドカップの出場権を手に入れた。
ここまでの歩みは順調だった。海外勢に揉まれ、経験値を積む。アジアの戦いをきっちり勝ち切って、本大会行きのチケットを手に入れる。だが、最も難しかったのはここからだった。
《後編に続く》
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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