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目標は“世界一”もGS敗退。冨樫剛一監督がU-20W杯を回想「選手たちはパニックに陥ったようにも見えた」【独占インタビュー/前編】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2023年08月08日

相手の局面を打開する力に衝撃

第3戦のイスラエル戦にまさかの敗戦。日本はグループ3位に転落し、大会を去った。(C)Getty Images

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 大会を改めて振り返った冨樫監督は、悔しさを滲ませながら言葉を紡いだ。

「3試合を振り返ると、前半は全てのゲームを1−0で折り返しているんです。分析をしたうえでゲームのプランニングをして実行をする。そうした実行力は、改めて、自分たちの強みだと感じました。その一方で、ハーフタイムを挟んで相手が変化をしてくるなか、僕らがチームやグループでもう1度変化をした時に、彼らはさらに人で解決してきた。突出した個で解決をしてくるんです。

 例えば、2対1でボールを取れる場面でも、相手はコンタクトスキルを持っているので奪われない。逆に私たちはコンタクトスキルが求められる状況下で1対1の局面に対応できず、正確な技術を発揮できなくなってしまった。なので、そこに人数を割く必要があった。2対1、3対1という状況を何度も作れば、消耗度が増えてくるのは我々だったんです。

 選手たちは相手が人で解決してくることに驚いてしまった面もあったのではないかと感じます。今まではアジアのレベルでボールを奪えたのに、ワールドカップでは2人がかりで行っても取れない。失点のシーンはほとんどそのような局面がきっかけで、1回目で抜かれ、2回でかわされ、3回目で間に入られてしまう。何回も攻撃を切るチャンスはあったのに、抜かれてしまう。

 それ以外でもリスタートからの失点もあり、イスラエル戦の同点ゴールはFKからで、逆転弾はCK。特に逆転ゴールのシーンはいつもより多く選手を自陣に残していたのに押し切られてしまいました。勝ち負けには原因がありますが、小さい頃からそういう経験をして、知らないといけないこともあります。改めてサッカーとはそういうスポーツだと感じました」
 
勝負は紙一重。コロンビア戦のPKが決まっていれば、イスラエル戦で終盤に連続失点をしなければ――。

 ただ、相手の力は想像以上のモノがあった。局面を打開する力は今までにない迫力があり、アジアのレベルで通用していた技術は要所で封じられた。2022年の2月にチームが発足して以降、何度も海外に足を運んでいる。何度も味わって世界の基準を理解していたつもりだったが、真剣勝負の場では今まで積み重ねてきた力が発揮できなかった。

 では、改めて冨樫監督はどのような意図を持って、このチームを作り上げてきたのか。まず最初にセットしたのが、“世界一”の目標を掲げることだった。
 
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