森監督は南葛SC監督就任1年目で、チームを関東リーグ2部から1部へ昇格させた。このシーズンも決して順風満帆ではなかった。それでも最終的に目標を達成できたのは、
「日常からしっかりとやり切る」
ことだった、と過去のインタビューでも語っている。それは今も変わっていない。
「昨シーズンも毎日、もちろんやり切るつもりで取り組んでいましたが、結果でのみ評価するのであれば、やり切れていなかった、ということになります。ただ言い切れるのは、みんな、今やるべきことはやっている。もっとできるとするならば、それは僕が引き出してあげなければいけない。そのためには、僕自身が成長しないといけません」
本人は自身の成長について言及しない、が、変化していることは認める。
「周りが見てどう感じるかによりますけど、毎日何かしら考えているわけじゃないですか。だから普通に考えると、変わっていくものだと思います。意識しているわけではないので、変わっている部分、変わっていない部分とあると思いますが」
JFL昇格という目標から逆算し、考え、やるべき改善点を施した。ではここから、いかに毎日をやり切るべきか。関東リーグ2部では通用した考え方がレベルの上がる1部で通用しなかったととらえるならば、何かをプラスしなければならない。
森一哉監督インタビュー第2回では、より「やり切る」ための心構えに焦点を当てる。 キーワードは「ベクトル」だ。
※第2回に続く。次回は1月31日(火)に公開します。
取材・文●伊藤 亮
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