新たに加えた2つの強化ポイント
JFLへ昇格するには、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)で2位までに入らないといけない。地域CLへ挑戦するには関東リーグ1部で優勝するか、全社で3位までに入らないといけない。そこまで勝ち抜くには……。森監督がシーズンオフに辿った思考は、目標のJFL昇格から逆算して今やるべきことを抽出する道筋だった。
「全社も初めて経験して。10月とはいえ鹿児島の会場で暑い中の連戦で。本当に勝ち抜くのが簡単ではない大会です。トーナメントなのでPK戦決着になる場合もありますし、全チームが一戦必勝の中連戦をやっていく。そもそも、全社の前に関東予選を突破しないといけない。リーグ戦を優勝すれば地域CLには出られますが、昇格を目標とするなら、全社のことも想定して、乗り越えるべき準備をしないといけません。となると、選択肢のひとつとしてターンオーバーも持っておきたい。ということは、選手一人ひとりのレベルが上がって、誰が試合に出ても遜色ないチーム戦力に磨き上げていく形にしないといけません」
地域CL進出へ関東リーグ1部優勝、全社上位進出の両睨みで考えた際、具体的なポイントが見えてくる。これまで同様、ボールを大事にするサッカーは変えず、そこになにをプラスするか。
新たに加えた取り組みは2つだ。
「練習時間を夜から朝に変えました。選手の仕事先の理解がなければ難しいことですが、理解を得られる中で可能ならと相談して進めてもらっていました。これは大きな変化です。夜だと仕事後になるので疲労した状態から練習が始まる一方、朝であればフレッシュな状態からスタートできます。夏場など涼しい時間帯に練習できることもメリットです。また、昼間慣れといいますか。太陽の下でトレーニングをしているかどうかの影響は小さくありません。試合の大半は昼間であることから逆算すると、よりサッカーに適した生活リズム、コンディショニングに日常から作っていきやすくなります」
練習環境に関しては、以前から取り上げられていた課題だった。その中で練習時間に関して大きな変革を行った。選手たちは社会人として調整すべきことも多く、実現にこぎつけるまでどれだけの苦労があったか。しかし苦労したぶん、試合のパフォーマンス向上に直結するメリットを得た。
「そして今季からフィジカルコーチを採用しました。日常のトレーニングはもちろん、それだけでは足りないものを補い、しっかり身体作りをできるように。ケガをしない、走れるようになる、動けるようになる、ほかにも倒れないようになる、など。ボールを使うだけでは補いきれない部分をより高められるようにお願いしています」
リーグ戦が本格化する夏場、そして全社や地域CLの連戦も見越した体力強化。さらに、昨シーズン多かったケガ人を未然に防ぐ手立てとして。いくつものメリットが同時に享受できる一手を打った。
1年目より2年目、2年目より3年目。南葛SCで積まれた経験を活用し、目標から逆算することで、強化ポイントがより具体的に、そして効果的になっているように見える。
「全社も初めて経験して。10月とはいえ鹿児島の会場で暑い中の連戦で。本当に勝ち抜くのが簡単ではない大会です。トーナメントなのでPK戦決着になる場合もありますし、全チームが一戦必勝の中連戦をやっていく。そもそも、全社の前に関東予選を突破しないといけない。リーグ戦を優勝すれば地域CLには出られますが、昇格を目標とするなら、全社のことも想定して、乗り越えるべき準備をしないといけません。となると、選択肢のひとつとしてターンオーバーも持っておきたい。ということは、選手一人ひとりのレベルが上がって、誰が試合に出ても遜色ないチーム戦力に磨き上げていく形にしないといけません」
地域CL進出へ関東リーグ1部優勝、全社上位進出の両睨みで考えた際、具体的なポイントが見えてくる。これまで同様、ボールを大事にするサッカーは変えず、そこになにをプラスするか。
新たに加えた取り組みは2つだ。
「練習時間を夜から朝に変えました。選手の仕事先の理解がなければ難しいことですが、理解を得られる中で可能ならと相談して進めてもらっていました。これは大きな変化です。夜だと仕事後になるので疲労した状態から練習が始まる一方、朝であればフレッシュな状態からスタートできます。夏場など涼しい時間帯に練習できることもメリットです。また、昼間慣れといいますか。太陽の下でトレーニングをしているかどうかの影響は小さくありません。試合の大半は昼間であることから逆算すると、よりサッカーに適した生活リズム、コンディショニングに日常から作っていきやすくなります」
練習環境に関しては、以前から取り上げられていた課題だった。その中で練習時間に関して大きな変革を行った。選手たちは社会人として調整すべきことも多く、実現にこぎつけるまでどれだけの苦労があったか。しかし苦労したぶん、試合のパフォーマンス向上に直結するメリットを得た。
「そして今季からフィジカルコーチを採用しました。日常のトレーニングはもちろん、それだけでは足りないものを補い、しっかり身体作りをできるように。ケガをしない、走れるようになる、動けるようになる、ほかにも倒れないようになる、など。ボールを使うだけでは補いきれない部分をより高められるようにお願いしています」
リーグ戦が本格化する夏場、そして全社や地域CLの連戦も見越した体力強化。さらに、昨シーズン多かったケガ人を未然に防ぐ手立てとして。いくつものメリットが同時に享受できる一手を打った。
1年目より2年目、2年目より3年目。南葛SCで積まれた経験を活用し、目標から逆算することで、強化ポイントがより具体的に、そして効果的になっているように見える。