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“リアル”南葛SCで3年目を迎える森監督が「逆算思考」で導き出す強化策 2022年の戦いを経て何を採り入れたのか?

カテゴリ:連載・コラム

伊藤 亮

2023年01月30日

思考に費やされたシーズンオフ

2023年で南葛SCでの3年目を迎える森監督。過去2年の経験を踏まえ、チームをさらなる進化に導く。写真:田中研治(サッカーダイジェストWeb写真部)

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 18試合中、引き分けを含み1点差以内のゲームがじつに14。昨シーズン、南葛SCが関東サッカーリーグ1部を戦った内容だ。

 群雄割拠の関東リーグ1部で、昇格初年度でいくつもの接戦を経験し、手応えを掴んだ部分もあれば、課題が出た部分もある。しかし、こと結果のみにフォーカスすれば目標のJFL昇格には及ばなかった。

 この結果を踏まえて新シーズンを迎えるにあたり、森一哉監督はどんな具体的対策を打ったのか、直撃した。

――◆――◆――

 4勝7分7敗。2回戦敗退。これが昨シーズン、南葛SCがJFL昇格を目指して戦っての結果だ。前者は昇格初年度での関東サッカーリーグ1部の、後者がこちらも初挑戦となった全国社会人サッカー選手権大会(全社)の戦績である。

「自分たちのやりたい通りに進めた部分もあれば、進めなかった部分もあり、そこは経験も踏まえて反省しつつ、新シーズンをどうすべきか見直す。そんなシーズンオフでした。振り返って、一度ベースから見直して、プランを考えた期間でした」

 今年、就任3シーズン目となる森一哉監督が過ごしたシーズンオフは、思考の期間だった。
「自分たちがボールを保持するサッカーを目指し、うまくいく時間帯、いかない時間帯がある中、選手たちはできる力を表現してくれました。そういう意味では手応えがあったシーズンでした。では、その手応えをいかに結果につなげるか。その点に関しては選手たちだけではなく、チームとして、そして監督である僕がうまく考えてやらなければいけない」

 例えば、関東リーグ1部の戦績の中で「7分」の部分を見てみる。実際に試合を見ていた人なら共通する印象かもしれないが、押し込む時間帯が長い中で得点が奪い切れず、逆に守り切れず、勝点3をとりこぼしたゲームが、この7分の中には少なくなかった。

「あくまで結果論なのですが、攻守にわたって監督としてやれることがあったのではないか、と感じる部分で。一方で自分たちがまだまだ成長する余地がある部分に気づかせてくれたといいますか」

 南葛SCに来る前は東京ユナイテッド監督として関東リーグ1部を戦った経験を持つ森監督だが、リーグ全体の上昇志向は間違いなく上がっているという。

「肌感覚としては、Jリーグを目指す本気度が高まっていると思います。どのチームも午前練習を取り入れたり、多くのスポンサーを獲得したり。監督、コーチも皆さん経験豊富。さらに“対南葛”という点でモチベーション高く向かってくる。本当に厳しい、簡単ではないリーグだと感じました。もう社会人という枠を超えてしまっているといいますか。勝利への1点を巡る部分では、簡単ではない、ちゃんと突き詰めなければ結果に結びつかないものがあると」
 
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