• トップ
  • ニュース一覧
  • 【采配検証】お馴染みのメンバーで手堅く… 宇佐美、武藤の終盤投入で伸びしろは見込めるか?

【采配検証】お馴染みのメンバーで手堅く… 宇佐美、武藤の終盤投入で伸びしろは見込めるか?

カテゴリ:日本代表

加部 究

2015年10月09日

2次予選や東アジアカップは重圧を感じるような段階ではない。

終盤の88分に3点目を決めた宇佐美。しかし、相手に疲れが出始めたなかでの投入は効果的だったとはいえ、宇佐美にとっては楽な仕事とも言えた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 今までアジアとは無縁だったハリルホジッチ監督は、少しずつ様々な状況を学習している状態だ。アジアや日本の事情、対戦相手との力関係なども含めて、まだ十分に把握し切れている様子はない。2次予選や、その前の東アジアカップは、重圧を感じるような段階ではない。むしろチームを固めて勝ちに行くより、将来へ向けて伸びしろを探す実験の場と捉えるくらいでないと、3年後には息切れが来る怖れがある。
 
 予想通りハリルホジッチ監督は、お馴染みのメンバーで手堅い采配をした。確かに勝点でシリアに先行を許した状況では、こうするしかなかったのだろう。
 
 しかし本田も長友佑都もベテランの域に足を踏み入れ、所属チームでは試合に出ていない。一方で3年後に重要な役割を担う期待値が高い宇佐美貴史や武藤嘉紀にとって、相手が疲れてスペースのできた終盤に働くのは効果的だが、同時に楽な仕事でもある。
 
 指揮官がロシアで結果を求めるなら、3年後を睨んで育てながら結果を出していく作業が必要になる。ハリルホジッチ監督は、毎回「このチームには伸びしろがある」と強調するが、固定メンバーでの組織力を熟成するだけでは、世界で勝ち切る伸びしろを生むのは難しい。
 
文:加部 究(スポーツライター)
【関連記事】
【セルジオ越後の天国と地獄】前掛かったシリアの隙を突いただけなら、日本が戦い方を変えたとは言えない
【岩本輝雄の視点】香川がサイドに流れ、本田が中に入る――彼らの連動性と距離感が攻撃を活性化させていた
金田喜稔がシリア戦を斬る! 「ホッとしたよ。ただ前半、リズムを変えるプレーを誰もできていなかったのは課題」
【サッカーダイジェストの視点】進歩しているゲームマネジメント。勝利にこだわった戦いぶりをイラン戦でも見せられるか
【日本代表】「焦らず、粘り強く」。90分間のマネジメントを意識した香川の手応え
【日本対シリア】サッカーダイジェスト特派記者の採点&寸評

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ