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【采配検証】お馴染みのメンバーで手堅く… 宇佐美、武藤の終盤投入で伸びしろは見込めるか?

カテゴリ:日本代表

加部 究

2015年10月09日

「美しい勝利」などと手放しで喜べる状態ではない。

今年で32歳となるキャプテンの長谷部をはじめ、経験豊かな選手たちで固めた日本だが、3年後の本大会に向けた人材育成は今後の課題だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 一般的に格下の相手が攻めに出て来てくれれば、スペースが生まれ勝ちやすいパターンになる。過去のスコア等を比較しても、シンガポール以上にシリアとの相性が良い理由もそこにある。ところが日本はシリアのプレッシャーをかいくぐれず、45分間ペースを変えることができなかった。
 
 例えばアルベルト・ザッケローニ監督時代は、今回の2次に相当する3次予選で、ホームながらヨルダンに6-0、タジキスタンに8-0、オマーンにも3-0で勝利している。もちろんヴァイッド・ハリルホジッチ監督には、まだ日本代表を率いて10戦目というハンディがあり、ザッケローニ監督にはアジアカップを戦うなどチームを強化する機会と時間も与えられていた。
 
 ただしハリルホジッチ監督は、メンバーの大半をブラジル・ワールドカップから引き継ぎ、経験豊かな選手で固めている。裏返せば3年後のロシア大会に向けて活力剤になる新戦力の発掘は遅れているわけで、後半疲れが蓄積し、先制されて前がかりになるシリアから3ゴールを奪っても、せいぜい安堵はできても「美しい勝利」(ハリルホジッチ監督)と手放しで喜べる状態ではない。
 
 即席のナショナルチームの宿命でもあるが、もし現状で好調な川崎フロンターレとでも試合をすれば、おそらく圧倒的にボールを支配されることになるだろう。
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