【日本代表】2次予選最大の山場・シリア戦 勝利への3つのポイント

カテゴリ:日本代表

五十嵐創(サッカーダイジェストWEB)

2015年10月06日

交代カードが機能していない現状を打破できるか。

公式戦では、いまだ交代カードが十分に機能した試合がない。守備を固めてくるチームが多いとはいえ、打開策となる手を打ちたい。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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テーマ3/指揮官の選手起用
 
 監督の采配も注目ポイントのひとつだ。とりわけ、交代カードの切り方は、指揮官の手腕が問われる部分だろう。
 
 ハリルホジッチ監督の選手交代が機能したのは、初陣の3月シリーズ(チュニジア戦、ウズベキスタン戦)くらい。しかも、この2試合は6人交代の親善試合で、3人交代の真剣勝負では目立った成果を挙げられていない。1分2敗に終わった東アジアカップは交代の札がまるで機能しなかったし、先日のカンボジア戦でも原口を右SBに回すなど、効果的とは言えない采配もちらほら見られた。
 
 今回のシリア戦に、指揮官自身があれだけ求めていた高さのあるFWを呼んでいないのも気になる点だ。引き分けに終わったシンガポール戦や9月のカンボジア戦は、クロスのターゲットが不在で、執拗に繰り返したサイド攻撃が機能不全に終わっている(SBのクロス精度が不足していたこともあるが)。
 
 シンガポールやカンボジアほどではないにせよ、引いて守りを固めて来るはずのシリア相手に1点が欲しい展開になった時、どう動くのかは見ものだ。
 
 また、所属クラブでベンチを温め、試合勘の欠如が心配される長友や酒井高の扱いも気になるところ。シリア戦では彼らが先発する可能性が高いが、従来の序列だけでスタメンが決まるような状態が続けば、チームの成長は停滞してしまう。
 
 指揮官自身も「彼ら以上のパフォーマンスができる選手を見つけたら、席はなくなってしまう」と語ったように、ポジション争いを活性化させる起用法も視野に入れるべきだろう。
 
 果たしてハリルホジッチ監督は、シリア戦でどんな手を打つのか。不安を抱える両SBの扱いだけでなく、前線には清武や南野といった好調を維持する選手が多いだけに大胆な一手が期待される。
 
取材・文:五十嵐創(サッカーダイジェストWeb編集部)
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