俊敏なターンでDF2人を置き去りしたプレーは見事だった。
ブンデスリーガ7節終了時点でバイエルンにしか敗れていなかったダルムシュタットの本拠地で、マインツが3-2と競り勝ち、今シーズン4勝目を挙げた。
試合が動いたのは15分。エリア内に放り込まれたFKにCBベルが頭で合わせて、アウェーチームが幸先良く先制する。
リズムに乗ったマインツは、戦前にシュミット監督が重要視していたセカンドボールを効果的に拾い、ダルムシュタットに反撃に出る余裕を与えない。
すると23分、追加点が生まれる。武藤の丁寧な落としのパスを受け、前を向いたマッリが狙い澄ました左足シュートを決めて、リードを2点に広げてみせた。
これで余裕が生まれたマインツに対して、不屈のメンタリティーを持ち味とするダルムシュタットが牙を剥く。27分、ヘラーが鋭い反転からの右足シュートをゴールマウスの右上隅に突き刺したのだ。
ただ、32分に放ったCFヴァークナーの左足ミドルは枠の左に外れ、33分にまたしてもヴァークナーが至近距離から狙ったヘディングはGKカリウスに阻まれるなど、同点ゴールを挙げるには至らない。
ヴァークナーを目がけたロングボール頼みで、パスを効果的に繋げないダルムシュタットは、後半頭からセカンドトップのザイラーを投入。そして、この采配がズバリ的中する。
57分、ヘラーとのパス交換で左サイドを破ったラウシュのクロスにザイラーが飛び込み、スコアを振り出しに戻したのである。
ホームチームの勢いに飲まれかけていたマインツは、ここで勝負強さを発揮する。
64分、マッリのラストパスをエリア内で受けた武藤が、俊敏なターンでDF2人を置き去りにしてシュート――。この一発はGKマテニアの好守に遭うも、こぼれ球をデ・ブラシスが詰めて、再びアウェーチームがリードを広げた。
その後、74分にヴランチッチ、82分にシュトロー=エンゲルと攻撃のカードを矢継ぎ早に切ったダルムシュタットがやや押し込む展開が続いたが、マインツが逃げ切りに成功。3試合ぶりとなる貴重な勝ち点3を手に入れた。
83分にピッチを退いた武藤は、2ゴールに絡む活躍を披露。足を止めない献身的な働きも相変わらずだったが、66分に左足で狙ったゴールチャンスをモノにできなかったのが悔やまれるところ。これで5試合連続のノーゴールとなった。
文:遠藤孝輔
試合が動いたのは15分。エリア内に放り込まれたFKにCBベルが頭で合わせて、アウェーチームが幸先良く先制する。
リズムに乗ったマインツは、戦前にシュミット監督が重要視していたセカンドボールを効果的に拾い、ダルムシュタットに反撃に出る余裕を与えない。
すると23分、追加点が生まれる。武藤の丁寧な落としのパスを受け、前を向いたマッリが狙い澄ました左足シュートを決めて、リードを2点に広げてみせた。
これで余裕が生まれたマインツに対して、不屈のメンタリティーを持ち味とするダルムシュタットが牙を剥く。27分、ヘラーが鋭い反転からの右足シュートをゴールマウスの右上隅に突き刺したのだ。
ただ、32分に放ったCFヴァークナーの左足ミドルは枠の左に外れ、33分にまたしてもヴァークナーが至近距離から狙ったヘディングはGKカリウスに阻まれるなど、同点ゴールを挙げるには至らない。
ヴァークナーを目がけたロングボール頼みで、パスを効果的に繋げないダルムシュタットは、後半頭からセカンドトップのザイラーを投入。そして、この采配がズバリ的中する。
57分、ヘラーとのパス交換で左サイドを破ったラウシュのクロスにザイラーが飛び込み、スコアを振り出しに戻したのである。
ホームチームの勢いに飲まれかけていたマインツは、ここで勝負強さを発揮する。
64分、マッリのラストパスをエリア内で受けた武藤が、俊敏なターンでDF2人を置き去りにしてシュート――。この一発はGKマテニアの好守に遭うも、こぼれ球をデ・ブラシスが詰めて、再びアウェーチームがリードを広げた。
その後、74分にヴランチッチ、82分にシュトロー=エンゲルと攻撃のカードを矢継ぎ早に切ったダルムシュタットがやや押し込む展開が続いたが、マインツが逃げ切りに成功。3試合ぶりとなる貴重な勝ち点3を手に入れた。
83分にピッチを退いた武藤は、2ゴールに絡む活躍を披露。足を止めない献身的な働きも相変わらずだったが、66分に左足で狙ったゴールチャンスをモノにできなかったのが悔やまれるところ。これで5試合連続のノーゴールとなった。
文:遠藤孝輔