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「宇佐美の充実ぶりはドイツでも注目の的」スカウト担当・リティが語る宇佐美の進化と推奨する移籍先

カテゴリ:ワールド

田邊雅之

2015年06月10日

総合的に考えればアウクスブルクやマインツのようなクラブがしっくりくる。

G大阪での充実したパフォーマンスはドイツにも伝わっている。オファーが届く日もそう遠くはないかもしれない。(C) SOCCER DIGEST

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 このような進化が顕著に反映されたのが、昨季の活躍ぶりだ。 
 
 もともと昨季開幕時点でのG大阪は、最強チームと目されていたわけではなかった。にもかかわらず、クラブ史上初の三冠まで達成できたのは、宇佐美の急激な成長があったからに他ならない。トッププレーヤーとは、本当に重要な試合で結果を残せる選手の総称だ。
 
 相手が当時J2の山形だったとはいえ、特に全3ゴールに絡んだ天皇杯決勝は、宇佐美がトッププレーヤーであると同時に、サッカー選手として新たに生まれ変わったことを告げる、実に象徴的な試合となった。
 
 実りこそ少なかったものの、欧州で武者修業を積んできた人間として、周囲から一目置かれるようになったこと。監督やチームメイトから適切な指示が受けられるようになった点など、劇的な復活の要因はいくつかある。日本代表のハリルホジッチ監督に見初められたのも、明らかに追い風となっている。
 
 ただし、これらの理由にも増して大きかったのは、精神的な要素だったように思う。出場機会が再び増えて、自分の能力を改めて確信できるようになったし、ブンデスリーガでの経験を、積極的に活かそうともした。身体つきだけを見ても、彼は確実に変わってきている。体幹が逞しくなり、ボディバランスが良くなった。苦い想いを糧として、密かな努力に励んだ証だろう。
 
 宇佐美の充実ぶりは、当然、ドイツでも注目の的になっている。クラブ関係者の間では、最初の挑戦で結果を出せなかったのは、時期が早すぎたからに過ぎず、いずれはブンデスリーガに戻ってくるのではないかと予想する声も出てきている。
 
 ならば、そこで鍵を握るのはなにか。タイミングが重要になるのは言うまでもない。再びヨーロッパを目指す時には拙速を避け、じっくり腰を据えて考えるべきだ。
 
 その過程では、自分に最もふさわしいクラブを厳選していく必要もある。出場機会の確保は言わずもがな、街の住みやすさや、クラブが実践しているサッカーとの相性も検討対象になる。
 
 総合的に考えた場合、宇佐美にはアウクスブルクやマインツのようなクラブがしっくりくるかもしれない。両クラブには優秀な監督がいるだけでなく、素早いショートカウンターを目指しているため、宇佐美との相性もいい。街の規模も適正だし、サポーターが長い目で選手やチームを見てくれるというメリットも期待できる。
 
 確かにどちらもトップクラブではないが、ハンブルクやシュツットガルトなどに新天地を求めるよりは、はるかに実りのある移籍になるのではないだろうか。
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