【CL決勝】藤田俊哉のポイント解説「勝敗を分けた背番号10の閃き」

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2015年06月07日

「ユベントスのベテラン勢は時間の流れを感じさせた」

ユーベを欧州制覇に導けなかったテベス(右)。肝心な場面でシュートをふかすなど、メッシの引き立て役になった印象も……。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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●ポイント4
「ベテランがフル稼働したユベントスの台所事情」
 
 ベテランのシャビをベンチに座らせる余裕があったバルセロナに対し、ユベントスはベテラン勢をフル活用していた。その点からも、ピッチ上での躍動感に違いが出ていたのは当然だろう。
 
 9年前のドイツ・ワールドカップで、ピルロは同じスタジアムでイタリア代表を優勝に導いた立役者だった。中盤の底でチームを動かし、セットプレーの場面では直接ネットを揺らすなど異彩を放っていた。

 しかし、そんなピルロも36歳。ビッグセーブでピンチを救い続けていたブッフォンもすでに37歳を迎えたとあって、当時と比べるとやはりパフォーマンスの低下は否めない。
 
 時間の流れを感じさせるゲームでもあった。
 
●ポイント5
「ユーベのお株を奪ったバルサのカウンター」
 
 今季のバルセロナはスアレスとラキティッチが加入し、”縦に強いスタイル”へと変貌した。ボールを奪ったら一気にゴールへ―─。ユベントスの伝統芸とされていたカウンターアタックはむしろバルセロナのほうが鋭く、強烈だった。
 
 ラキティッチをシャビの後釜として据え、(ブラジル・ワールドカップでの噛み付き騒動による)出場停止明けから実質半年間でスアレスをチームの歯車として機能させたルイス・エンリケ監督の手腕も見逃せない。ポゼッションとカウンターを融合させたチームに進化させたうえで、トレブル(三冠)という極上の結果を残したのだから。
 
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