「ペップとエンリケの相違点? う~ん…」
――チームのポゼッションが以前より低下し、アンドレスがボールに触る機会は確実に減っている。それでも君は、フットボールを楽しめていると言うのかい?
「それは、楽しいとか楽くないとかっていう次元の話じゃない。選手はつねに周囲の状況の変化に応じてプレースタイルをフィットさせていく必要がある。
もちろん、つねに自分たちが試合をコントロールできるのであれば、それに越したことはないけど、それってほぼ不可能でしょ? そういった状況で、いかに自分らしさを出していくかが、選手にとってはすごく重要なんだよ」
――以前に比べて、自分に対する扱いや評価が厳しくなったとは思わないかい?
「誰からの?」
――我々のような記者とか、あとはファンとか。
「いや、僕はつねに周囲の人たちからリスペクトされていると感じているよ。昔もいまも変わらずね。それに、周囲の評価をすべて気にしていたらキリがないからね。他人の意見に耳を傾けるのは大切だけど、自分がどういった気持ちで試合に臨めばいいか、その局面局面でどんなプレーをすべきかは、長年の経験で感覚的に分かっている。
90分の中で華やかなプレーをひとつも見せられなかったとしても、それで自分のパフォーマンスが悪かったとは思わない。もちろん、つねに向上心を持って取り組んではいるけど、それとこれとは別の話なんだ」
――スペイン人は、他人に厳しいからね(笑)。選手が自分のイメージ通りに動かなければ、すぐ批判に走る。これって教育の問題なのかな?
「それは違うと思うよ。だって、人間だれしもポジティブなことが好きだし、楽しいとか、素晴らしいって感じたとき、その時間が長く続いてほしいと願うのは当然のこと。人はつねにいまを生きている。僕たち選手だってもちろんそうだ。
でも時はつねに流れていて、物事は絶えず変化している。しかも現在は、その変化のスピードがことさら速い。とくにフットボールの世界では、たったひとつの試合やプレーで評価が変わったりする。そうした急激な変化が訪れたときにどれだけ平常心を保っていられるかが、僕はもっとも大切だと思っているよ」
――あのメッシでさえ、好不調の波があるんだからね。
「レオ(メッシの愛称)も人間。シーズン中ずっと好調を維持するのは難しいよ。それでもメディアやファンは、1試合ごとにプレーを評価する。どんなパフォーマンスだったか、チームに与えた効果はどの程度だったか、って具合にね。
でも、自分のプレーの良し悪しは、実は自分自身が一番よく分かっているんだ。だからこそ、なにが足りないかをつねに考えながら、向上心を持って試合やトレーニングに取り組む。それが重要なんだ」
――ルイス・エンリケとグアルディオラ、このふたりの監督に共通点はある?
「四六時中フットボールのことを考えているところかな」
――じゃあ、相違点は?
「う~ん、具体的に説明するのは難しいな。ペップ(グアルディオラ監督の愛称)が監督をしていた当時から、チームの顔ぶれが劇的に変わったわけではないし、ふたりともバルサを熟知している。システムや戦い方にも大きな違いはないんだ」
――じゃあ、質問を変えよう。一緒に仕事をするうえで、アンドレスはどっちの監督がやりやすい?
「甲乙つけがたいよ。どちらもバルサにとって重要な人物だし、いまのルイス・エンリケも、クラブに黄金期をもたらしたペップと同じくらい、チームのことを真剣に考えてくれているからね」
――そのふたりに、スペイン代表のデル・ボスケを加えた3人の中で、アンドレスのキャリアにもっとも影響を与えた監督は?
「3人とも僕にとってなくてはならない人さ。いまこうして、フットボールを楽しめているのも、彼らとの出会いがあったからこそ。ひとりだって僕のフットボール人生に欠かせないし、そこに順位はつけられないよ」
「それは、楽しいとか楽くないとかっていう次元の話じゃない。選手はつねに周囲の状況の変化に応じてプレースタイルをフィットさせていく必要がある。
もちろん、つねに自分たちが試合をコントロールできるのであれば、それに越したことはないけど、それってほぼ不可能でしょ? そういった状況で、いかに自分らしさを出していくかが、選手にとってはすごく重要なんだよ」
――以前に比べて、自分に対する扱いや評価が厳しくなったとは思わないかい?
「誰からの?」
――我々のような記者とか、あとはファンとか。
「いや、僕はつねに周囲の人たちからリスペクトされていると感じているよ。昔もいまも変わらずね。それに、周囲の評価をすべて気にしていたらキリがないからね。他人の意見に耳を傾けるのは大切だけど、自分がどういった気持ちで試合に臨めばいいか、その局面局面でどんなプレーをすべきかは、長年の経験で感覚的に分かっている。
90分の中で華やかなプレーをひとつも見せられなかったとしても、それで自分のパフォーマンスが悪かったとは思わない。もちろん、つねに向上心を持って取り組んではいるけど、それとこれとは別の話なんだ」
――スペイン人は、他人に厳しいからね(笑)。選手が自分のイメージ通りに動かなければ、すぐ批判に走る。これって教育の問題なのかな?
「それは違うと思うよ。だって、人間だれしもポジティブなことが好きだし、楽しいとか、素晴らしいって感じたとき、その時間が長く続いてほしいと願うのは当然のこと。人はつねにいまを生きている。僕たち選手だってもちろんそうだ。
でも時はつねに流れていて、物事は絶えず変化している。しかも現在は、その変化のスピードがことさら速い。とくにフットボールの世界では、たったひとつの試合やプレーで評価が変わったりする。そうした急激な変化が訪れたときにどれだけ平常心を保っていられるかが、僕はもっとも大切だと思っているよ」
――あのメッシでさえ、好不調の波があるんだからね。
「レオ(メッシの愛称)も人間。シーズン中ずっと好調を維持するのは難しいよ。それでもメディアやファンは、1試合ごとにプレーを評価する。どんなパフォーマンスだったか、チームに与えた効果はどの程度だったか、って具合にね。
でも、自分のプレーの良し悪しは、実は自分自身が一番よく分かっているんだ。だからこそ、なにが足りないかをつねに考えながら、向上心を持って試合やトレーニングに取り組む。それが重要なんだ」
――ルイス・エンリケとグアルディオラ、このふたりの監督に共通点はある?
「四六時中フットボールのことを考えているところかな」
――じゃあ、相違点は?
「う~ん、具体的に説明するのは難しいな。ペップ(グアルディオラ監督の愛称)が監督をしていた当時から、チームの顔ぶれが劇的に変わったわけではないし、ふたりともバルサを熟知している。システムや戦い方にも大きな違いはないんだ」
――じゃあ、質問を変えよう。一緒に仕事をするうえで、アンドレスはどっちの監督がやりやすい?
「甲乙つけがたいよ。どちらもバルサにとって重要な人物だし、いまのルイス・エンリケも、クラブに黄金期をもたらしたペップと同じくらい、チームのことを真剣に考えてくれているからね」
――そのふたりに、スペイン代表のデル・ボスケを加えた3人の中で、アンドレスのキャリアにもっとも影響を与えた監督は?
「3人とも僕にとってなくてはならない人さ。いまこうして、フットボールを楽しめているのも、彼らとの出会いがあったからこそ。ひとりだって僕のフットボール人生に欠かせないし、そこに順位はつけられないよ」