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【CLポイント解説】開始14分で勝負あり! ネイマールの先制弾が象徴的に示した歴然たる力の差

カテゴリ:ワールド

片野道郎

2015年04月22日

少なくとも最後まで戦い抜いたパリSGに拍手を。

D・アウベスのクロスに合わせてヘッドで2点目を奪ったネイマール。マークすべきD・ルイスの姿がここにない。 (C) Getty Images

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勝負が決した後半も集中を切らさず、最後まで戦い抜いたパリSG。 (C) Getty Images

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3)ネイマールの2点目も責任はD・ルイスに
 
 ダメ押しとなる2点目が決まったのは前半34分。バルセロナが押し込み、パリSGは10人が自陣に引いて守備陣形を整えていたにもかかわらず、右サイドからD・アウベスが送り込んだクロスに対し、ネイマールをフリーにして悠々とヘディングシュートさせるという信じられない失点だった。
 
 ここでも責任者はD・ルイス。D・アウベスがクロスを上げようとしている時に、それまで視野に収めていたネイマールから離れて意味なくポジションを上げ、背後のスペースをがら空きにするという大失態を犯した。
 
 D・ルイスは、DFリーダーのT・シウバとペアを組み指示通りに動く限りにおいては、その抜きん出たフィジカル能力(高さ、強さ、速さ)を活かして機能する。
 
 しかし戦術的な知識、読み、判断力がトップレベルでプレーするにはまったく不十分なレベルに留まっているため、自らの判断でプレーしなければならない状況に置かれると、バルセロナ相手のこの2試合が示すように、決定的なミスを1試合に複数回犯してしまうことが少なくない。
 
 残念ながら、スアレスやネイマールのようなワールドクラスの前では通用しないCBであることを露呈する結果となった。
 
4)後半はパリSGがプライドを見せる
 
 ホーム&アウェーの戦いで第2レグの早い時間帯に勝負が決してしまうと、敗れた側の緊張の糸が切れて、4点、5点を献上する一方的な展開になってしまうというのはよくあるパターンだ。バルセロナのように、そういう状況でも手心を加えることをしないチームが相手だとなおさらである。
 
 しかしこの試合でのパリSGは、敗退が決定的になった後半もテンションを下げることなく誇りを持って最後までトライし続け、終盤には何度か相手ゴールを脅かす場面も作った。
 
 バルセロナとの力の差は、個人レベルでも組織レベルでも明らかだったが、少なくとも最後まで戦い抜いた姿勢には拍手を贈るべきだろう。
 
文:片野道郎
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