バルサは90分を通して試合をコントロール。
1)バルセロナ、第1レグでほぼ勝負を決める
バルセロナの完勝。残り10分を切ったところで1点をプレゼントしたのは余計だったが、アウェーにもかかわらず90分を通じて一度も受けに回ることなく試合をコントロール。メッシ、ネイマール、そしてとりわけスアレスの圧倒的な個人技で3得点を奪い、第1レグで事実上勝負を決めた。
パリSGは、何度か散発的に危険な状況を作ったものの、本当の意味でバルセロナを脅かした場面はほぼ皆無。累積警告のイブラヒモビッチをはじめ、T・モッタ、ヴェッラッティという主力を欠いた上に、開始15分でディフェンスの要T・シウバも故障で失うというハンデキャップが致命的だった。
2)右サイドから崩されたパリSG
主力3人を欠くパリSGは、中盤に右からラビオ、キャバイエ、マテュイディを並べ、前線は1トップのカバーニを、パストーレ、ラベッシが支える布陣を敷いた。
攻撃に転じれば4-3-3だが、より多くの時間を費やすことになる守備の局面では、中盤の3人が左にスライドし、主にラベッシ(時にはパストーレ)が右サイドに入って4+4のブロックを形成、残った1人とカバーニが前線でプレスをかけるという、やや変則的な形。低めの位置でボールを奪い、カバーニとパストーレ、そしてラベッシのスピードを活かしたカウンターで一気に相手ゴールに迫ろうという狙いだった。
開始早々には、自陣ペナルティエリア前でのボール奪取からラベッシがドリブルで持ち上がり、並走するパストーレ、カバーニが敵DFと3対3の形を作る。
しかしバルセロナは、すぐに安定したポゼッションで主導権を握り、ボールを失っても素早いハイプレスでカウンターの芽を摘んで、パリSGを自陣に押し込めていく。切り崩しの標的となったのは、ネイマールが1対1でファン・デルヴィールに圧倒的な優位に立つ左サイド。
14分にはネイマールがファン・デルヴィールの裏を取る動きで左サイドを抜け出し、危険な場面を作り出す。これは飛び出したCBマルキーニョスにクリアされたものの、そこからのスローインを受けたスアレスがクロスを折り返し、それを中央ペナルティアーク内で受けたメッシが、左ポストを叩くミドルシュート。
さらにその4分後には、カウンターを狙ってドリブルで右サイドを持ち上がろうとしたラビオをブスケッツが止め、素早く縦に展開。それを中央で受けたメッシが、ファン・デルヴィールの裏を取って抜け出したネイマールにスルーパスを通すと、背番号11は難なくファーポスト際に流し込んだ。
3)T・シウバの故障交代が致命傷に
パリSGにとって痛かったのは、先制点を奪われた直後に、主将のT・シウバが筋肉系の故障でベンチに下がらざるを得なかったこと。
交代で入ったのは、やはり10日前に筋肉系の故障で離脱し、直前までベンチ入りすら危ぶまれていたD・ルイス。メディカルスタッフの許可を受けずにチームから一時離脱してロシアのクリニックで治療を受け、前日に復帰したばかりという事情もあり、ベンチ入り自体が論争の的になっていたが、この日のパフォーマンスは明らかに本調子からほど遠いものだった。
それが如実に現われたのは、スアレスが個人技で決めた2点目(67分)と3点目(79分)。いずれも1対1で対峙したD・ルイスがあまりにもあっけなく抜き去られて、決定的な場面につながったものだ。
もちろんいずれもスアレスのテクニックとクオリティを評価すべきゴールではあったが、T・シウバならこれほど簡単に抜かれることがなかったというのもまた確かだろう。
バルセロナの完勝。残り10分を切ったところで1点をプレゼントしたのは余計だったが、アウェーにもかかわらず90分を通じて一度も受けに回ることなく試合をコントロール。メッシ、ネイマール、そしてとりわけスアレスの圧倒的な個人技で3得点を奪い、第1レグで事実上勝負を決めた。
パリSGは、何度か散発的に危険な状況を作ったものの、本当の意味でバルセロナを脅かした場面はほぼ皆無。累積警告のイブラヒモビッチをはじめ、T・モッタ、ヴェッラッティという主力を欠いた上に、開始15分でディフェンスの要T・シウバも故障で失うというハンデキャップが致命的だった。
2)右サイドから崩されたパリSG
主力3人を欠くパリSGは、中盤に右からラビオ、キャバイエ、マテュイディを並べ、前線は1トップのカバーニを、パストーレ、ラベッシが支える布陣を敷いた。
攻撃に転じれば4-3-3だが、より多くの時間を費やすことになる守備の局面では、中盤の3人が左にスライドし、主にラベッシ(時にはパストーレ)が右サイドに入って4+4のブロックを形成、残った1人とカバーニが前線でプレスをかけるという、やや変則的な形。低めの位置でボールを奪い、カバーニとパストーレ、そしてラベッシのスピードを活かしたカウンターで一気に相手ゴールに迫ろうという狙いだった。
開始早々には、自陣ペナルティエリア前でのボール奪取からラベッシがドリブルで持ち上がり、並走するパストーレ、カバーニが敵DFと3対3の形を作る。
しかしバルセロナは、すぐに安定したポゼッションで主導権を握り、ボールを失っても素早いハイプレスでカウンターの芽を摘んで、パリSGを自陣に押し込めていく。切り崩しの標的となったのは、ネイマールが1対1でファン・デルヴィールに圧倒的な優位に立つ左サイド。
14分にはネイマールがファン・デルヴィールの裏を取る動きで左サイドを抜け出し、危険な場面を作り出す。これは飛び出したCBマルキーニョスにクリアされたものの、そこからのスローインを受けたスアレスがクロスを折り返し、それを中央ペナルティアーク内で受けたメッシが、左ポストを叩くミドルシュート。
さらにその4分後には、カウンターを狙ってドリブルで右サイドを持ち上がろうとしたラビオをブスケッツが止め、素早く縦に展開。それを中央で受けたメッシが、ファン・デルヴィールの裏を取って抜け出したネイマールにスルーパスを通すと、背番号11は難なくファーポスト際に流し込んだ。
3)T・シウバの故障交代が致命傷に
パリSGにとって痛かったのは、先制点を奪われた直後に、主将のT・シウバが筋肉系の故障でベンチに下がらざるを得なかったこと。
交代で入ったのは、やはり10日前に筋肉系の故障で離脱し、直前までベンチ入りすら危ぶまれていたD・ルイス。メディカルスタッフの許可を受けずにチームから一時離脱してロシアのクリニックで治療を受け、前日に復帰したばかりという事情もあり、ベンチ入り自体が論争の的になっていたが、この日のパフォーマンスは明らかに本調子からほど遠いものだった。
それが如実に現われたのは、スアレスが個人技で決めた2点目(67分)と3点目(79分)。いずれも1対1で対峙したD・ルイスがあまりにもあっけなく抜き去られて、決定的な場面につながったものだ。
もちろんいずれもスアレスのテクニックとクオリティを評価すべきゴールではあったが、T・シウバならこれほど簡単に抜かれることがなかったというのもまた確かだろう。