ウガンダ人の父を持つダイヤの原石はいかにして磨かれた?修徳高FWブワニカ啓太がジェフ千葉入りを決めるまで

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年10月13日

「入学直後からトップチームに入れたけど、自分が一番下手くそだった」

修徳高に入学当初は「自分が一番ヘタだった」と振り返った。写真:松尾祐希

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 任せられたポジションは慣れ親しんだGKではなく、フィールドプレーヤー。しかも、攻守の要となるボランチだった。「キックは得意で展開力を武器にしていた」というが、当時の身長は158cm。体格に恵まれておらず、足もとの技術も持久力もまるでなかった。努力を重ね、徐々に頭角を現わしていったが、今度は別の問題がブワニカに襲い掛かる。それが成長痛だ。中1の間に身長が17cmも伸びて175cmに。中3ではさらに5cm伸びた。その影響でボールを蹴る度に痛みが伴い、思い切りプレーできない日々が続いたという。

 それでも中3ではチームの主軸としてプレーし、夏の最後の大会は松戸市大会で準優勝。県大会は1回戦で敗れたものの、最高の仲間と最後の夏を謳歌した。決まっていなかった卒業後の進路も松戸市大会の活躍で解決。同大会の準決勝と決勝のプレーを見た修徳高に興味を示され、荒削りのプレーヤーだったが、将来性を見越した上でオファーがえた。

 こうして冬の選手権出場8回の強豪校で高校生活をスタートさせたが、ブワニカは入学後にレベルの差を痛感する。

「心が折れました。『やばいところにきたな』と思いましたから。中学時代は中体連に所属していたので技術的に上手い人があまりいなかったけど、高校はまるで違う。入学直後からトップチームに入れたけど、自分が一番下手くそだった」

 3年生たちのレベルは段違い。加えて、同級生の大森は世代別代表経験を持ち、DF高橋港斗は柏レイソルU−15時代に夏のクラブユース選手権で全国2位の実績を持っていた。

 何の実績もない男がその中でプレーするのは簡単ではない。その苦労は想像以上。入学早々にレベルの差を感じると、トップチームでの活躍を夢見て自主練をスタートさせる。そこで目を付けたのが持久力だった。

「技術とスピードは高校3年生の先輩に比べるとなくて、ヘディングでも勝てなかった。自分は何も武器がないと感じた。『何ができるかな』って思って、一番早く身に付けられる武器を考えた。それが持久力だったんです」
 
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