「勝ててホッとした。でも…」青森山田の2年生エース松木玖生が異例の“同校決戦”後に漏らした想い

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年10月07日

同じ高校の2チームがファイナルで激突…「前半はセカンドの勢いが凄くて、飲み込まれる場面があった」

青森山田の10番を背負う松木。攻撃のタクトを振るいつつ、自らもゴールを狙うアタッカーだ。写真:安藤隆人

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 10月4日に青森山田高グラウンドで行なわれた高円宮杯JFA U-18 サッカースーパープリンスリーグ2020東北決勝の青森山田対青森山田セカンドの一戦。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で便宜的に設立されたスーパープリンスリーグ東北にトップ、セカンドの2チームが参戦した青森山田は、トップはAグループ、セカンドはBグループの1位になったことで、ファイナルは同じ高校の2チームが争うという、異例の決戦となったのだった。

「正直、やりづらさはありました。一番はトップのチームと同じサッカーをしてくるということ。自分たちがやろうとしていることをセカンドもやってくるので、そういう意味ではすごく難しい試合でした」

 こう語るのはMF松木玖生。昨年度は1年生ながら10番とのダブルエースナンバーの7番を背負い、高円宮杯プレミアリーグEAST、チャンピオンシップ制覇に貢献。昨年度の選手権でもファイナリストとなる原動力となった。

 今年、武田英寿(浦和レッズ)から10番を引き継いだ男は、この試合で降りしきる雨を吹き飛ばすように、鬼気迫る表情で強度の高いプレーを見せた。

「前半はセカンドの勢いが凄くて、飲み込まれる場面があった」と語ったように、全体練習では同じチームとして同じコンセプトのもとでトレーニングを積んできた仲間が、下克上を狙って襲い掛かってくる気迫は想像以上に凄まじかった。相手の勢いに戸惑いながらも、4-1-4-1の2シャドーの一角として出場した松木はセカンドの石橋岳大と鈴木遼の猛プレスを浴びても、得意のキープ力と展開力で攻撃を構築。守備面でも13分には石橋に猛然とタックルを仕掛けるなど、セカンドに負けない気迫溢れるプレーを披露すると、15分にはトップのファーストシュートを放った。

 そしてトップが均衡を破ったのは21分、FW名須川真光のポストプレーを受けたMF安齋颯馬に対し、松木がすかさず距離を詰めると、鮮やかなワンツーで安齋を裏に抜け出させる。そして安齋はワントラップから寄せて来たDFに引っ掛かってしまうものの、こぼれ球に反応して迷わずシュート。これが相手GKのファンブルを誘う形でゴールに吸い込まれた。

 1-0のまま迎えた後半、「ボールへの関わりが少なかったし、前線でもうまく収まっていなかったので、後半は中盤から作っていくべきだと思った」と言う松木は、中盤に落ちてボールを受ける回数を増やした。ディフェンスラインからのパスを受けて攻撃を組み立てるだけではなく、攻守におけるセカンドボールの回収をやり続けるなど、前述した通りプレー強度を落とさなかった。
 

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