ピラミッド方式で強化を図る日本のやり方がコロナ禍でどう転ぶか?
ぶっつけ本番は避けたい――。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた上で一度は活動を行なう。それが指揮官の願いである。となると、重要になるのが活動再開の見極めと各クラブとの連携だ。
以前であれば、海外遠征や一箇所に選手を集める短期の国内キャンプを定期的に行なってきた。しかし、その方法を取ると、感染のリスクを高めてしまう。また、今年はJリーグや育成年代のリーグ戦などが過密スケジュールとなる。疲労の蓄積や起用法に幅を持たせる考えで、各チームが選手の派遣に難色を示しても不思議ではない。そうした現状を影山監督も理解しており、リスクを最小限に押さえた上で各クラブに協力を仰ぎたい意向を持っている。
「代表の活動再開について、どこでデッドラインを引くのか。例えば、イラクとかサウジアラビアやイラクなどは大会1か月前からU-19世代のトップ選手を集めて集中的に鍛える方法を取っています。一方で日本は各クラブの強化に主眼を置き、代表を頂点にするピラミッド方式で強化を図っています。なので、活動日数でいえば、元々日本は少ないんですよ。ただ、今回に限って直前の長期キャンプを行なった国が功を奏したと言われないように、デッドラインを考えないといけません。その上で活動を再開したいのですが、地域間の移動は感染のリスクを高めてしまいます。であれば、代表スタッフが出向いて東と西で1回ずつ合宿を行なうべきかもしれません。また、ラージグループや1つ下の学年は1日だけ集めて、すぐにクラブへ返す。そうしたリスクヘッジは当然ですけど必要になります。もちろん、各クラブに迷惑が掛からないようにした上で代表活動の再開を願っています。でも、万が一強化日程のデットラインを超えてしまったのであれば、申し訳ないですが、『代表を優先させてもらいたい』、『ご理解をお願いします』と頭を下げたいと思っています」
以前であれば、海外遠征や一箇所に選手を集める短期の国内キャンプを定期的に行なってきた。しかし、その方法を取ると、感染のリスクを高めてしまう。また、今年はJリーグや育成年代のリーグ戦などが過密スケジュールとなる。疲労の蓄積や起用法に幅を持たせる考えで、各チームが選手の派遣に難色を示しても不思議ではない。そうした現状を影山監督も理解しており、リスクを最小限に押さえた上で各クラブに協力を仰ぎたい意向を持っている。
「代表の活動再開について、どこでデッドラインを引くのか。例えば、イラクとかサウジアラビアやイラクなどは大会1か月前からU-19世代のトップ選手を集めて集中的に鍛える方法を取っています。一方で日本は各クラブの強化に主眼を置き、代表を頂点にするピラミッド方式で強化を図っています。なので、活動日数でいえば、元々日本は少ないんですよ。ただ、今回に限って直前の長期キャンプを行なった国が功を奏したと言われないように、デッドラインを考えないといけません。その上で活動を再開したいのですが、地域間の移動は感染のリスクを高めてしまいます。であれば、代表スタッフが出向いて東と西で1回ずつ合宿を行なうべきかもしれません。また、ラージグループや1つ下の学年は1日だけ集めて、すぐにクラブへ返す。そうしたリスクヘッジは当然ですけど必要になります。もちろん、各クラブに迷惑が掛からないようにした上で代表活動の再開を願っています。でも、万が一強化日程のデットラインを超えてしまったのであれば、申し訳ないですが、『代表を優先させてもらいたい』、『ご理解をお願いします』と頭を下げたいと思っています」