ダビド・ビジャが語る、日本サッカーの印象とイニエスタとの共演【独占インタビュー|後編】

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年02月21日

「日本へ来て、僕たちがもたらしたいと思ったものがある」

F・トーレスはスペイン代表の全盛期をともに支えたパートナーでありライバルだ。Jリーグで得点王を争うかもしれない。(C)Getty Images

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 フアン・マヌエル・リージョ監督のサッカーを理解することは、チームだけではなく、ビジャ自身にとっての課題でもある。
 
 ただし、ビジャの胸中で膨らんでいるのは、不安よりもむしろ期待だ。名将ジョゼップ・グアルディオラの師として知られる指揮官の下でのプレーに高揚を隠さない。

「ファンマ監督(リージョ監督の愛称)の名前はもちろん以前から知っていた。スペインの中で最も優れている指揮官のひとりだ。今まで彼の下でプレーしたことはなかったから、ここでチャンスを与えられたことはすごく喜ばしい。素晴らしい指導をしてくれるし、心地良いよ」

 日本サッカーへの順応もテーマだが、簡単ではないかもしれない。ビジャと同じく10年ワールドカップ得点王のディエゴ・フォルラン(元ウルグアイ代表)など、Jリーグの水になかなか馴染めずに去っていった選手は枚挙に暇がない。

 それでも、ビジャには勝算がある。加入前から適応するための準備に手を抜かず、サガン鳥栖でプレーをする同胞にも話を聞き、Jリーグについては調査済みだという。

「イニエスタ以外に、フェルナンド(・トーレス)にも日本サッカーの特徴を聞いたし、昨季の神戸の試合もいくつか見た。微調整は必要だが、世界中どこでもルールは変わらないから、合わせる自信は当然ある。まだ開幕まで時間はあるしね。それまでにフィットできるはずさ」 
 
 よく言えばハイテンポだが、悪く言えば、忙しなく抑揚がない。昨夏日本に来たばかりのイニエスタは「日本のサッカーには“パウサ”(休止、間=ま)がない」と話していた。ビジャにそれを伝えると、2度頷いて賛同する。
 
「イニエスタと同じ意見だ。環境に合わせるのも大切だが、日本へ来て、僕たちがもたらしたいと思ったものがある。そのひとつが、パウサだ。もう少し落ち着いてボールを回したり、チームでボールを保持する時間を作ったりも大事なんだ。今練習で意識して取り組んでいるよ」

 日本サッカーの指標となれば、神戸の若手にとって最高の教材にもなる。プロキャリア21年目を迎えるビジャが、パウサ以外にもたらしたいもののひとつが「経験」だという。
 
「僕にしても、イニエスタにしても、ポドルスキにしても、今まで培ってきたものがある。それを伝えていきたい。長いサッカーキャリアの中で、困難をどう乗り越えてきたのか、そういう過去を通して見えてくる景色をだ。若い時に、イニエスタのような実績豊富な選手からたくさんのものを学べる環境は理想的だし、僕も若い時はそんな環境で過ごしたかった。神戸の選手にとって、僕もそんな存在になれれば最高だ」

 東京五輪世代の藤谷壮や初瀬亮など、神戸には有望な若手が多い。ビジャも「みんな向上心に溢れていて、クオリティの高い選手ばかりだ」と称賛する。

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