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【小宮良之の日本サッカー兵法書】 耐えられないほどの重圧を受けるプロ選手たちの様々な克服方法

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2019年01月13日

外圧に心を奮い立たせられる者も

観客が多ければ多いほど、試合の重要度が増せば増すほど、力を発揮できる選手というのは、どの時代にも存在した。C・ロナウドもそのひとりである。大一番での実績では、歴代最高と言っても良いだろう。 (C) Getty Images

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 EURO2016で、ポルトガル代表のA・ゴメスは欧州最高のMFのひとりに数えられた。そんな選手でも、精神的に追い込まれていた。持っているプレーを出せなくなったのである。
 
「今も、最高のプレーができている、とは言わないようにしている。なぜなら、そう言うことで自分に重圧をかけてしまうからね。フィジカル状態を向上させ、できる限りのプレーをする。それだけだよ」
 
 バルサ時代の辛苦は、トラウマになっているのだろう。
 
 結局、「鈍感力」のようなものが、重圧を避けられないプロサッカー選手にとっては、才能のひとつになる。
 
 例えば、ユベントスのFWクリスチアーノ・ロナウドは、批判されればされるほど、ゴールを撃ち込める。外圧に対して、心を奮い立たせ、いつも以上のプレーをやってのけてしまう。
 
「厳しい状況でこそ、クリスチアーノは力を発揮できる」
 
 昨シーズンまでレアル・マドリーを率いていたジネディーヌ・ジダンは、そう語っていた。事実、タイトルが懸かったような試合で、C・ロナウドは得点を叩き出している。少しも怯むことなく、むしろ楽しんでいるようだった。
 
 その強靱な精神力こそ、C・ロナウドが世界最高のストライカーである所以なのかもしれない。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
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