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岡崎、酒井がいた時代と変わらぬ「迷走」…“夢見がち”な古豪クラブはいかに苦境を乗り切るか!?【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2018年11月10日

今後を左右するであろう重要な今節の戦い

2006-07シーズンには5度目のリーグ優勝。それほど昔のことではないが、ここから現在まで、シュツットガルトは浮き沈みの激しい時を過ごしている。 (C) Getty Images

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 それにしても、こうしたドタバタ劇は今回が初めてではない。岡崎慎司、酒井高徳がいた時代もそうだった。
 
 勝ち出すと、夢を見出す。そのことが悪いはずはない。自分たちが試合を支配し、自分たちがサッカーを作り出し、自分たちが勝利を重ねていく。誰だってそれを願い、チャレンジしたいだろう。
 
 だが、それを成し得るための手段を持ち得ず、夢だけを見ていたら崩れ落ちていくだけだ。名門としての矜持。だが、それが負担になるのなら、何のために存在するというのか……。
 
 バインツィール監督は、チーム内の風通しを良くするため、元トルコ代表のハリル・アルティントップをコーチングスタッフに加えた。彼は2013-16シーズン、アウクスブルクでバインツィールの下でプレー。シュツットガルトではインディビジュアルコーチとして、主にセットプレーの改善を担当するという。
 
 上手くいっていない時には、どんなに小さなことでも成功体験が重要になる。セットプレーからの取り組みで、ゴールが生まれる、失点を防げる。そうしたことも、自信へと繋がっていくのだから。
 
 次節(11月10日)は、ニュルンベルクと対戦する。まだ、リーグは半分も終わっていない。だが、シュツットガルトにとっては今後の行方を左右する大事な一戦となるだろう。「まだ、自分たちはやれるんだ!」というものを手にできるだろうか。
 
文:中野 吉之伴
 
【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/1977年7月27日生まれ。秋田県出身。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。2009年7月にドイツ・サッカー協会公認A級ライセンス獲得(UEFA−Aレベル)。SCフライブルクU-15チームで研修を積み、2018-19シーズンからは元ブンデスリーガクラブのフライブルガーFCでU16監督を務める。「世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書」(カンゼン)、「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」(ナツメ社)執筆。オフシーズンには一時帰国して「グラスルーツ指導者育成」「保護者や子供のサッカーとの向き合い方」「地域での相互ネットワーク構築」をテーマに、実際に現地に足を運んで様々な活動をしている。
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