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「リオ世代最多出場」関根が五輪代表から落選。今年、国内招集なし。原口に続く選考の“理不尽”と“妥当性”について考える

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年07月12日

「最後に一度、チャンスが欲しかった」。4年前にロンドン五輪代表メンバーから外れた、原口元気が噛み締めた言葉。

「ラストチャンス」が与えられなかったのは、4年前の原口とも共通。関根にとっては浦和ユース時代からの“大先輩”だ。(C)SOCCER DIGEST

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 関根の力不足であり、パワーや守備力を比較的重視する手倉森監督の頭の中に、そもそも関根という選択肢がなかっただけとも言える。実際、今季の関根は過去2シーズンのような爆発的な活躍は見せられず、これまで1ゴールしか奪えていない。
 
 とはいえ代表メンバーの中にはJ2やJ3を主戦場にしている選手は少なくない。一方、関根は昨季に続き優勝争いの極度の重圧がかかるなかで、ウイングバックのレギュラーとしてチームに貢献してきた。ACLではほぼフル稼働し、昨季アジア王者の広州恒大戦では、中国代表DFを手玉にとって次々とクロスを放ち、決勝ゴールを演出している。
 
 ホームで撃破したシドニー戦、FCソウル戦にも先発。アウェーのFCソウルとの魂をぶつけ合った死闘にも臨んでいる。大柄な選手が多い外国のチームと対戦する際には、関根のようなテクニカルかつスピードのあるドリブル突破と、機動力、俊敏性を備えたアタッカーが有効ではないか――という可能性を示したのは間違いなかった。
 
 Jリーグ開幕からの5か月、リオ五輪世代で最もタフな経験を積んできた選手のひとりだった。そのうえで彼は、「五輪には絶対に出たい」と言っていただけに、代表落選の悔しさは相当なはずだった。
 
 そして浦和勢で、思い出されるのが4年前だ。
 
「最後に一度、チャンスが欲しかった」
 
 4年前のロンドン五輪代表から落選した直後に発せられた、原口元気のコメントである。
 
 関根にとっては、浦和ユース時代からの大先輩にあたる。14年シーズンの半年間、浦和で一緒にプレーもしている。
 
 原口の場合、五輪メンバーの“最終選考”の色合いが濃かったトゥーロン国際大会のメンバーに選出されなかった。同時期に開催されたA代表の親善試合に招集されたためだ。
 
「基本はA代表優先」(当時・日本サッカー協会の原博実技術委員長)という日本協会の意向によるものだ。しかし結局、そのA代表戦に原口は出場していない。そのあとに五輪チームの活動がなく、原口はやや理不尽だとも捉えられる形で落選している。
 
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