山口の負傷交代→4-4-2へのシフトチェンジも見てみたかった。
攻撃面でのアプローチは、試合を重ねるごとに共通理解が深まっているようだ。宇佐美も「1年間やっていますし、どういうシステム、どういうメンバーでも、(戦術は)浸透はしているかなと思う」と手応えを口にしている。
ハリルホジッチ監督が語る「土台、基礎」の構築が順調に進んでいることを改めて確認できたのが、シリア戦の大きな収穫のひとつと言っていい。“スペクタクル”なゴールショーよりも、むしろ、こちらのほうが重要だ。
そうしたチームカラーがより表現できていたのが前半であり、指揮官も「最初の25分から30分はかなりハイレベルなプレーをしていたと思うし、レベルの高い動きを作り出していた」と評価している。その一方で、繰り返し発言された「オーガナイズが崩れた」というフレーズからも、シリア戦のターニングポイントを見出すことができるだろう。
引き金となったのは、山口蛍の負傷交代と原口のボランチ起用だ。
山口は相手との接触で顔面を強打し、プレー続行が不可能に。この時点で、例えば金崎夢生を途中出場させ、長谷部をアンカーに据えて、わずかな時間でもアフガニスタン戦でテストした4-4-2にシフトチェンジしても面白かったが、指揮官は即座に原口を送り出して、そのまま2ボランチの一角に据えた。
結果的にこの交代を境に、日本には4ゴールが生まれ、そして失点につながってもおかしくないピンチを招くことになる。
“マイナス面”はさっそく見て取れた。原口投入後のわずか4分後、マハムード・アルマワスの強烈なミドルに冷や汗をかかされる。この一撃はポストに助けられたが、長谷部との連係も不十分なまま、原口が寄せ切れずにフリーで打たせてしまった部分はあった。
原口のボランチ起用はこれが初めてではなく、練習ではゲーム形式のメニューでもプレーしており、「(山口)蛍が怪我をしなくても、ボランチで出たと思うので、準備はしていました」(原口)という。こうした背景からも、アフガニスタン戦ではダイヤモンド型の右サイドで先発した原口だが、ハリルホジッチ監督の中ではボランチとしての優先順位が高いことがこれではっきりした。
メンバー発表時の「彼は真ん中もできる」という発言は、トップ下ではなくボランチを指していたのだ。
ハリルホジッチ監督が語る「土台、基礎」の構築が順調に進んでいることを改めて確認できたのが、シリア戦の大きな収穫のひとつと言っていい。“スペクタクル”なゴールショーよりも、むしろ、こちらのほうが重要だ。
そうしたチームカラーがより表現できていたのが前半であり、指揮官も「最初の25分から30分はかなりハイレベルなプレーをしていたと思うし、レベルの高い動きを作り出していた」と評価している。その一方で、繰り返し発言された「オーガナイズが崩れた」というフレーズからも、シリア戦のターニングポイントを見出すことができるだろう。
引き金となったのは、山口蛍の負傷交代と原口のボランチ起用だ。
山口は相手との接触で顔面を強打し、プレー続行が不可能に。この時点で、例えば金崎夢生を途中出場させ、長谷部をアンカーに据えて、わずかな時間でもアフガニスタン戦でテストした4-4-2にシフトチェンジしても面白かったが、指揮官は即座に原口を送り出して、そのまま2ボランチの一角に据えた。
結果的にこの交代を境に、日本には4ゴールが生まれ、そして失点につながってもおかしくないピンチを招くことになる。
“マイナス面”はさっそく見て取れた。原口投入後のわずか4分後、マハムード・アルマワスの強烈なミドルに冷や汗をかかされる。この一撃はポストに助けられたが、長谷部との連係も不十分なまま、原口が寄せ切れずにフリーで打たせてしまった部分はあった。
原口のボランチ起用はこれが初めてではなく、練習ではゲーム形式のメニューでもプレーしており、「(山口)蛍が怪我をしなくても、ボランチで出たと思うので、準備はしていました」(原口)という。こうした背景からも、アフガニスタン戦ではダイヤモンド型の右サイドで先発した原口だが、ハリルホジッチ監督の中ではボランチとしての優先順位が高いことがこれではっきりした。
メンバー発表時の「彼は真ん中もできる」という発言は、トップ下ではなくボランチを指していたのだ。