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ミラン番記者の現地発・本田圭佑「追い上げでCLを目指すチームには、本田のような“不屈の男”が不可欠だ」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年02月25日

本田のクロスからのゴールシーンはまるで“デジャブ”だ。

的確なスペース埋めから身を呈したタックルまで、本田はセリエA屈指の攻撃力を誇るナポリ相手にディフェンス技術の高さを証明した。(C)Getty Images

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 2014年1月、ミランに入団した当時の本田は、ほぼオフェンスに特化したプレーヤーだった。しかし、徐々にオールマイティーな選手に変身を遂げていった。本田はカルチョで攻撃だけでなく、守備のイロハを学んだのだ。
 
 もし本田がディフェンス技術を身に付けていなければ、ナポリ戦では血の雨が降ったことだろう。首位に返り咲こうと意気込むナポリの攻撃は、文字通り半端ないものだった。しかし、本田をはじめとするミランの選手たちの「絶対に負けない」という強い想いが、この引き分けをもたらした。
 
 正直、ここ数試合に比べれば本田は、確実に苦労していた。ナポリは高い位置からのプレスと素早いパスワークに長けたハイクオリティーなチームだ。対して本田はスピードもフィジカルも傑出したものを持っていない。それでも、これまでの経験と自己犠牲の精神で、この窮地で見事に戦い抜いた。
 
 足に当たったボールが相手に渡ってしまい、ナポリの先制ゴールに手を貸してしまったが、同点弾に繋がるクロスを供給してそれを帳消しする。本田のクロスは敵CBカリドゥ・クリバリに頭でクリアされたが、これを後方から走り込んだジャコモ・ボナベントゥーラがダイレクトで叩き込んだのだ。
 
 本田が右サイドでボール持ち、顔を上げてから一瞬のうちに味方の位置を把握し、左足から正確無比のクロスを上げる――。いまやミランでは定番となった攻撃パターンだ。
 
 本田はこの形で1月9日のローマ戦ではユライ・クツカ、1月31日のインテル戦ではアレックス、2月14日のジェノア戦ではカルロス・バッカ、そしてナポリ戦ではボナベントゥーラの得点を演出。まるで“デジャブ”のようなゴールシーンだ。
 
 監督のシニシャ・ミハイロビッチが本田をスタメン出場させたのは、このナポリ戦で10試合連続(セリエA。コッパ・イタリアを含めれば12試合連続)。よほどのことが起こらない限り、本田はこのままレギュラーとして起用されるだろう。その理由は、これまでも繰り返してきた通りだ。右サイドハーフには強力なライバルが不在で、何より本田の好調が続いているからだ。
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