何度にも渡る有力候補者たちとのコンタクトを経て――。
チェルシーの新監督はいったい誰になるのか? ロンドン中がマーガレットの花びらをちぎりながら、その答を見出そうとしている。
オーナーのロマン・アブラモビッチの手に残った中で最も大きな2枚の花びらは、アントニオ・コンテ(現イタリア代表監督)とディエゴ・シメオネ(現アトレティコ・マドリー監督)だ。
同じく有力候補に挙がっていたマッシミリアーノ・アッレグリ(現ユベントス監督)は、いくぶん説得力を欠く部分があり、一段低い位置付けにとどまっている。このままユーベと契約更新する可能性が高そうだ。
何度にも渡る各陣営とのコンタクトを経て、第一候補の座に残ったのが現イタリア代表監督の闘将だ。2月25日にはロンドンでコンテの代理人がチェルシーと改めて会談を持ち、条件面から具体的なプロジェクトの詳細まで、実現の可能性を掘り下げることになっている。
コンテのチーム構想には、ローマのラジャ・ナインゴランの名前も組み込まれている。彼はこのベルギー代表MFを非常に高く評価しており、カリアリからローマに移籍する時(2014年1月)には、当時コンテが監督だったユーベも最後まで競合していた。
Italians do it better.
アブラモビッチはイタリアを高く評価している。クラウディオ・ラニエリ率いるレスターの快進撃も追い風だ。
かつてスタンフォード・ブリッジのベンチには、そのラニエリ、ジャンルカ・ヴィアッリ、カルロ・アンチェロッティ、ロベルト・ディ・マッテオなど多くのイタリア人監督が座ってきた。ブルーズが再びイタリアのトリコロールに染まる日がやってくるか。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、移籍マーケットの専門記者という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち、しかもしっかり裏が取れるまでは決して情報を出さない。発信するニュースはすべてガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではない。
オーナーのロマン・アブラモビッチの手に残った中で最も大きな2枚の花びらは、アントニオ・コンテ(現イタリア代表監督)とディエゴ・シメオネ(現アトレティコ・マドリー監督)だ。
同じく有力候補に挙がっていたマッシミリアーノ・アッレグリ(現ユベントス監督)は、いくぶん説得力を欠く部分があり、一段低い位置付けにとどまっている。このままユーベと契約更新する可能性が高そうだ。
何度にも渡る各陣営とのコンタクトを経て、第一候補の座に残ったのが現イタリア代表監督の闘将だ。2月25日にはロンドンでコンテの代理人がチェルシーと改めて会談を持ち、条件面から具体的なプロジェクトの詳細まで、実現の可能性を掘り下げることになっている。
コンテのチーム構想には、ローマのラジャ・ナインゴランの名前も組み込まれている。彼はこのベルギー代表MFを非常に高く評価しており、カリアリからローマに移籍する時(2014年1月)には、当時コンテが監督だったユーベも最後まで競合していた。
Italians do it better.
アブラモビッチはイタリアを高く評価している。クラウディオ・ラニエリ率いるレスターの快進撃も追い風だ。
かつてスタンフォード・ブリッジのベンチには、そのラニエリ、ジャンルカ・ヴィアッリ、カルロ・アンチェロッティ、ロベルト・ディ・マッテオなど多くのイタリア人監督が座ってきた。ブルーズが再びイタリアのトリコロールに染まる日がやってくるか。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、移籍マーケットの専門記者という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち、しかもしっかり裏が取れるまでは決して情報を出さない。発信するニュースはすべてガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではない。