【藤田俊哉の目】イラク戦MVPはGKの櫛引! 早急にA代表に呼び手薄なエリアの活性化を!!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年01月27日

停滞著しいA代表のGK陣。櫛引はすぐにでも引き上げるべき。

6大会連続の五輪出場を決めた日本。2020年は自国開催のため、7大会連続の五輪出場も決まった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 当然のことながら、現状ではアジア予選を突破しただけに過ぎない。このチームが次に目指すのは、もちろんリオ五輪での躍進だ。願わくばメダル獲得を実現してほしい。前回のロンドン五輪では4位まで勝ち進めたのだから、決して不可能ではない。そして個人として目指すべきは、遠藤航、南野拓実、浅野拓磨に続くA代表入りである。
 
 個人的には、A代表に今すぐ呼ぶべきタレントはGKの櫛引だ。代表チームのポジションを見渡しても、とりわけ競争力の停滞が著しいのがこのエリア。若手の人材が台頭していないのは、日本代表にとって大問題だ。つねに世代交代を進めなければ、日本サッカーの成長は止まってしまう。
 
 僕がヨーロッパに渡って一番驚かされたのはGKの質の高さ。日本ではナンバーワンGKとされていた川島永嗣でさえ、あんなに苦しんでいる。世界レベルという視点で考えると、日本が最も遅れているポジションだと言えるだろう。だからこそ、若い世代のタレントを積極的に起用してもらいたいと思うし、選手にしても海外移籍できるチャンスがあるならば、どんどんチャレンジしてほしい。
 
 日本は世界のトップ10入りを目指しているのだから、厳しい環境でプレーしなければ、やはりその目標にたどり着くことは難しい。代表レベルにおいても、世界レベルの戦いを経験できるチャンスが少ないことを考えれば、五輪本大会出場は日本サッカー界に課された永遠のノルマだろう。挑戦なくしてメダルなし――。下馬評の低さを覆して、6大会連続の五輪出場権を手に入れた手倉森ジャパンには、さらに挑戦を続けて成長していってほしいね。
 
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