ガルティエ新監督たっての希望で招いた人物とは?
この夏、パリSGは選手ではない人物を“獲得”した。スポーツ専門の心理セラピストだ。新SDのルイス・カンポスと新監督クリストフ・ガルティエはパリSGに来てすぐに、心理的プレッシャーが選手たちの力を奪っていることに気が付いた。そして、たっての希望でセラピストをテクニカルチームスタッフに入れたのだ。
今後、彼は常にチームに帯同し、練習でも試合でもベンチに入り、シーズンを通して選手の心のケアを行なう。すでに彼は各選手の心のカルテを作成中だ。PSGの選手の心理状態はそこまで酷いということだろう。
ただ、こうしたセラピストがチームに入るのは決して珍しいことではない。例えば2002年のフェリペ・スコラーリ監督のブラジル代表にはそういう人物がいたし、少なくともスペインの5つのチームもセラピストを持っている。問題なのは、なんでもカネで解決できるPSGが、なぜこれまでセラピストを雇わなかったかだ。それにはポチェティーノがこう答えている。
「私は何度も、この選手たちにはセラピストが必要だとリクエストしたが、上層部は取り合ってくれなかった」
【動画】S・ラモスにタックルを受け、厳しい表情で詰め寄るメッシ
今後、彼は常にチームに帯同し、練習でも試合でもベンチに入り、シーズンを通して選手の心のケアを行なう。すでに彼は各選手の心のカルテを作成中だ。PSGの選手の心理状態はそこまで酷いということだろう。
ただ、こうしたセラピストがチームに入るのは決して珍しいことではない。例えば2002年のフェリペ・スコラーリ監督のブラジル代表にはそういう人物がいたし、少なくともスペインの5つのチームもセラピストを持っている。問題なのは、なんでもカネで解決できるPSGが、なぜこれまでセラピストを雇わなかったかだ。それにはポチェティーノがこう答えている。
「私は何度も、この選手たちにはセラピストが必要だとリクエストしたが、上層部は取り合ってくれなかった」
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やはりチームのトップには、何が本当に必要なのかを分かっていないのだ。いくらカネをかけても買えないもの、それはCLのタイトルと、選手の心の平穏だ。今、パリSGのスター選手たちにも心の平安はない。ネイマールは自身の未来が分からないし、メッシはバルサに帰りたいと思っているし、エムバペはチームの責任全てが自分の上に降りかかってきていることを感じている。
心理セラピストの投入で、彼らの心理面が少しでも楽になることを期待している。
文●リカルド・セティオン(text by Ricardo SETYON)
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
【動画】ネイマールとの連係で決めたメッシの美弾をチェック!
【PHOTO】スター軍団を一目見ようと集まったパリ・サンジェルマンサポーターを特集!
心理セラピストの投入で、彼らの心理面が少しでも楽になることを期待している。
文●リカルド・セティオン(text by Ricardo SETYON)
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
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