パリSGを揺るがしているのが、PKを巡るネイマールとキリアン・エムバペの対立だ。
問題となったのは、8月14日に開催されたリーグ・アン第2節のモンペリエ戦(5-2)、43分のPKのシーンだ。この日、すでにPKを外していたキリアン・エムバペがキッカーに名乗り出たものの、ボールを渡すことを拒否したのだ。
ネイマールがPKを決めてチームは2点目を奪ったものの、あからさまにエムバペは不満を露わにし、69分に自身が今季初ゴールを決めた場面でも無表情で、チームメイトの祝福を嫌がる素振りすら見せていた。
試合後のロッカールームでも両雄が口論になったとも報じられるなか、ネイマールは、「試合後、(パリSGのクリストフ・ガルティエ)監督はエムバペが今シーズンのPKキッカーだと言った。ばかげている」というファンのツイートに「いいね」をし、看過できない事態となっている。
【動画】エムバペがPKキッカーを要求もネイマールはボールを渡さず
「ネイマールのほうがエムバペより優れている」
そんななか、エムバペの態度を批判したのが、ネイマールの母国ブラジルのメディアだ。『UOL』は「エムバペは、パリSGとの新しい契約に署名して以来、傲慢さと自己中心的な部分をさらけ出している」と糾弾。同メディアのラファエウ・レイス記者は、次のように主張している。
「PKキッカーがチームのボスであり、チームで最も重要な選手であるべきだと考えるのは間違いだ。PKキッカーは最高のシュートを放つ選手でなければならない。ネイマールの(PKの)パフォーマンスはエムバペより優れている。したがって、PKを蹴るのはネイマールだ」
セレソンの10番に対する振る舞いに、我慢がならなかったようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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