修正の意図は感じられたが、サイド攻撃のバリエーションの少なさは課題に挙げられる。
香川と途中出場した宇佐美の「感性」が共鳴し合っていることも感じた。本田の6点目は、ふたりのとてもスムーズな崩しから生まれたものであった。
そこに香川―原口という新たなラインも可能性を感じさせたのだ。左サイドの攻撃がこうして機能していけば、長友のオーバーラップも効果を増すだろう。
そういった意味でも、今回の左からの崩しは収穫に挙げられる、かもしれない(このレベルの相手だけに、『収穫だ』と断言できないのは歯痒いところではある……)。
課題を挙げるならば、サイドからの崩しだ。原口の突破がひとつアクセントになっていたものの、もっとバリエーションを増やせるはずだ。
まず、カンボジア戦で露見した課題は修正されていた。
最近は徹底してクロスを放って、なんとかこじ開けようとする強引さが見受けられた。ただし今回は、両ウイングの本田と原口が相手DFをしっかり引き付けて走り、その空いたスペースを両SBの酒井宏と長友が突いていた。
そこへCBの森重と吉田から、狙いを持ったフィードが放たれていたのだ。そこは、チームとしての狙いであり、これまでの反省が活かされていたように感じる。
とはいえ、本田や原口がグッと中央へ入って、ペナルティエリアの角あたりでボールを受け、その背後を越えて行ったSBを活かすというシーンは限られた。
そのSBと本田らが連係で崩したり、マイナスのクロスをボランチの長谷部や山口が狙ったり、さらにそこから人数をかけて打開したり……いろいろなパターンが考えられるだけに、そのあたりの崩し方のディテールにもこだわってほしかった。やはり、引いた相手にはワイドからの崩しがポイントになる。そのパターンはさらに充実させたい。
6ゴールを奪ったために影に隠れてしまっている感じだが、サイド攻撃の修正を意図してできていたのは特筆すべき点であり(その狙ったサイド攻撃がボディブロのようには効いていた)、一方で、まだまだ物足りなかった点(もうひと工夫が足りない。バリエーションが不足している)があることも指摘しておきたい。
その意味では、後半途中からの原口の右SB起用はどうなのかなぁ……とは思った。
あのポジションはDFとしての負担がほとんどかかっていなかったので、右サイドからの攻撃をさらに連続させて畳み掛けたいという狙いはあったのかもしれない。
とはいえ、あの起用法はあまり参考にはならないだろう。今回の大差がついた試合で「采配」と呼べるものはなかったと見ていい。
そこに香川―原口という新たなラインも可能性を感じさせたのだ。左サイドの攻撃がこうして機能していけば、長友のオーバーラップも効果を増すだろう。
そういった意味でも、今回の左からの崩しは収穫に挙げられる、かもしれない(このレベルの相手だけに、『収穫だ』と断言できないのは歯痒いところではある……)。
課題を挙げるならば、サイドからの崩しだ。原口の突破がひとつアクセントになっていたものの、もっとバリエーションを増やせるはずだ。
まず、カンボジア戦で露見した課題は修正されていた。
最近は徹底してクロスを放って、なんとかこじ開けようとする強引さが見受けられた。ただし今回は、両ウイングの本田と原口が相手DFをしっかり引き付けて走り、その空いたスペースを両SBの酒井宏と長友が突いていた。
そこへCBの森重と吉田から、狙いを持ったフィードが放たれていたのだ。そこは、チームとしての狙いであり、これまでの反省が活かされていたように感じる。
とはいえ、本田や原口がグッと中央へ入って、ペナルティエリアの角あたりでボールを受け、その背後を越えて行ったSBを活かすというシーンは限られた。
そのSBと本田らが連係で崩したり、マイナスのクロスをボランチの長谷部や山口が狙ったり、さらにそこから人数をかけて打開したり……いろいろなパターンが考えられるだけに、そのあたりの崩し方のディテールにもこだわってほしかった。やはり、引いた相手にはワイドからの崩しがポイントになる。そのパターンはさらに充実させたい。
6ゴールを奪ったために影に隠れてしまっている感じだが、サイド攻撃の修正を意図してできていたのは特筆すべき点であり(その狙ったサイド攻撃がボディブロのようには効いていた)、一方で、まだまだ物足りなかった点(もうひと工夫が足りない。バリエーションが不足している)があることも指摘しておきたい。
その意味では、後半途中からの原口の右SB起用はどうなのかなぁ……とは思った。
あのポジションはDFとしての負担がほとんどかかっていなかったので、右サイドからの攻撃をさらに連続させて畳み掛けたいという狙いはあったのかもしれない。
とはいえ、あの起用法はあまり参考にはならないだろう。今回の大差がついた試合で「采配」と呼べるものはなかったと見ていい。