森保監督は通常、初招集の選手を緊迫の試合に送り出すような、大胆な采配はしないが…
サイドバックの人選も注目だ。直近10年の間、日本代表の左サイドハーフは、香川真司、乾貴士、南野などのカットイン型が多数を占めたため、彼らの外側を爆発的に駆け上がる長友佑都との相性が良かった。
しかし、左ウイングの三笘と組ませるのであれば、大外を駆け上がる必要は薄まる。むしろ、オーバーラップすれば三笘のドリブルを邪魔する恐れがあるので、必ずしも長友ではなく、別タイプの左サイドバックを探したほうがいい。たとえば、三笘の仕掛けを内側からサポートし、ワンツーしたり、インナーラップしたり、あるいは三笘と見せかけてインサイドハーフの飛び出しにスルーパスを出したり、そんな技巧派のサイドバック。
今回のメンバーなら旗手だろう。あるいは、バランス型の中山雄太か。いずれにせよ、三笘の台頭は、これまで保ち続けた長友の地盤を揺るがすかもしれない。
森保監督は通常なら、初招集の選手を緊迫の試合に送り出すような、大胆な采配はしない。しかし、三笘と旗手に関しては、五輪代表での経験が長く、東京五輪を戦ったメンバーでもあるため、すでにA代表の数人とも連係が取れている。単なる初招集とは意味が違うため、抜擢は充分可能だ。三笘と旗手が、詰まりやすい森保ジャパンのサイド攻撃に、彩りや躍動感を与えてほしい。
一方、オマーンに対しては、どう戦うか。
ベトナムの[5-3-2]とは違い、オマーンは[4-3-1-2]で前線が厚く、より攻撃的なチームだ。やはり真ん中が厚いので、鍵はサイド攻撃だが、どんな配置と起用で臨むべきか。
ベトナムよりもプレスの人数が多いので、ポゼッションに多少人数を割く必要はあるが、そこを回避すれば、相手の最終ラインは4枚。サイドバック脇にスペースはある。必ずしもサイド攻撃を1対1で考える必要はなく、コンビネーションも有効だ。
その際に攻撃の鍵を握るのは、ベトナム戦も同様だが、両サイドバックだろう。システムの噛み合わせ上、直接マッチアップする相手がおらず、浮いたポジションになるため、どこに立ち位置を決めるか。もし仮に、相手の2トップ・トップ下へのリスク管理が気になり、サイドバックが高い位置を取りづらければ、3バックへの変更を考えてもいい。
たとえば[3-1-4-2]で、相手2トップに対して1枚の優位を作り、ボールを保持。中盤は各所を1対1でかみ合わせる。すると、大外でウイングハーフが空くため、ここを打開の糸口とする。三笘は所属するベルギーのサン=ジロワーズでも、3バックシステムで左ウイングハーフを務めているので、違和感なくプレーできる。そのため、[4-3-3]同様、[3-1-4-2]でも左に三笘、右に伊東のダブルウイングは配置可能だ。きっと、悪魔の破壊力を秘めている。
今回のメンバーなら旗手だろう。あるいは、バランス型の中山雄太か。いずれにせよ、三笘の台頭は、これまで保ち続けた長友の地盤を揺るがすかもしれない。
森保監督は通常なら、初招集の選手を緊迫の試合に送り出すような、大胆な采配はしない。しかし、三笘と旗手に関しては、五輪代表での経験が長く、東京五輪を戦ったメンバーでもあるため、すでにA代表の数人とも連係が取れている。単なる初招集とは意味が違うため、抜擢は充分可能だ。三笘と旗手が、詰まりやすい森保ジャパンのサイド攻撃に、彩りや躍動感を与えてほしい。
一方、オマーンに対しては、どう戦うか。
ベトナムの[5-3-2]とは違い、オマーンは[4-3-1-2]で前線が厚く、より攻撃的なチームだ。やはり真ん中が厚いので、鍵はサイド攻撃だが、どんな配置と起用で臨むべきか。
ベトナムよりもプレスの人数が多いので、ポゼッションに多少人数を割く必要はあるが、そこを回避すれば、相手の最終ラインは4枚。サイドバック脇にスペースはある。必ずしもサイド攻撃を1対1で考える必要はなく、コンビネーションも有効だ。
その際に攻撃の鍵を握るのは、ベトナム戦も同様だが、両サイドバックだろう。システムの噛み合わせ上、直接マッチアップする相手がおらず、浮いたポジションになるため、どこに立ち位置を決めるか。もし仮に、相手の2トップ・トップ下へのリスク管理が気になり、サイドバックが高い位置を取りづらければ、3バックへの変更を考えてもいい。
たとえば[3-1-4-2]で、相手2トップに対して1枚の優位を作り、ボールを保持。中盤は各所を1対1でかみ合わせる。すると、大外でウイングハーフが空くため、ここを打開の糸口とする。三笘は所属するベルギーのサン=ジロワーズでも、3バックシステムで左ウイングハーフを務めているので、違和感なくプレーできる。そのため、[4-3-3]同様、[3-1-4-2]でも左に三笘、右に伊東のダブルウイングは配置可能だ。きっと、悪魔の破壊力を秘めている。