「足は速かった。でも…」(吉永)
東京五輪で悲願の金メダル獲得を目指すU-24日本代表。全世界注目の戦いに挑んでいる彼らは、この大舞台に辿り着くまでどんなキャリアを歩んできたのか。
ここで取り上げるのは前田大然だ。持ち味はスピードを生かして攻守にアグレッシブに走り回るプレー。そのスタイルにたどり着いたのは、高校時代のある経験がきっかけだという。部活からの除籍――。本人からすれば苦い思い出かもしれないが、その出来事が最大の転機だった。
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ここで取り上げるのは前田大然だ。持ち味はスピードを生かして攻守にアグレッシブに走り回るプレー。そのスタイルにたどり着いたのは、高校時代のある経験がきっかけだという。部活からの除籍――。本人からすれば苦い思い出かもしれないが、その出来事が最大の転機だった。
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山梨学院高の監督だった吉永一明が前田と出会ったのは約9年前。前田が中学3年生の時だった。吉永は当時の印象をこう口にする。
「まあ、足は速かったですね。でも今のように特別な武器っていう感じではなかったと思います」
今でこそ「前田の武器は?」とサッカーファンに問えば、ほとんどの人が「スピード」だと答えるだろう。ただ、かつては「速さをチームのために生かせていなかった」(吉永)。
では、前田はいかにスピードをチームプレーに落とし込めるようになったのか。それは高校時代のある出来事が深く関わっている。
「まあ、足は速かったですね。でも今のように特別な武器っていう感じではなかったと思います」
今でこそ「前田の武器は?」とサッカーファンに問えば、ほとんどの人が「スピード」だと答えるだろう。ただ、かつては「速さをチームのために生かせていなかった」(吉永)。
では、前田はいかにスピードをチームプレーに落とし込めるようになったのか。それは高校時代のある出来事が深く関わっている。