高校3年次のプリンスリーグ関東では12ゴールで得点王に
その結果、驚異的な成長を遂げる。
オフでも「筋トレやシュート練習は欠かさないなど、地道にトレーニングを続け」(相田)、高校3年次のプリンスリーグ関東では、12ゴールで得点王に輝いた。
選手権は県予選の決勝で敗れ、夢見た全国大会の舞台には立てなかった。それでも、山梨学院への進学を後悔はしていないだろう。吉永をはじめ、多くの関係者に支えられながら高校を卒業し、松本山雅FCへの入団を勝ち取ったのだから。
吉永は今でも成長を見守り、連絡を取っている。
「東京五輪のメンバー発表前夜に僕も落ち着かなかったので、『いよいよだね。どういう結果になっても、これからも応援しているから』とLINEを送り、『やるだけやったので、これからもやり続けます』と返事をもらいました」
「大然は飄々としているから、慕われているか分からない」と笑う吉永だが、きっと恩師だと思われている。日本代表に初選出された選手が育成年代の恩師へ贈る『ブルーペナント』というものがある。誰に贈るかは選手本人が決めるもので、19年の6月24日のチリ戦でA代表デビューした前田のペナントは、吉永へ贈られたのだ。
高校時代、前田は「有り余る元気の出しどころを間違えて」(吉永)約1年間も部活から離れた。しかし、その空白の1年間がなければ、今の姿はなかっただろう。
「山雅さんでも水戸(ホーリーホック)さんでもいろんな指導者にお世話になって今があるはずです。もちろん大然も努力をして地道に積み重ねてきた。手がかかった分、今の頑張っている姿は嬉しいというか、感慨深いですね」(吉永)
愚直に、がむしゃらに、チームのために――。高校時代の経験を糧に東京五輪という檜舞台でも存分に力を発揮してほしい。その勇姿がお世話になった両親や吉永、ひいては山梨学院関係者へのなによりの恩返しになるはずだから。〈文中敬称略〉
取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
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オフでも「筋トレやシュート練習は欠かさないなど、地道にトレーニングを続け」(相田)、高校3年次のプリンスリーグ関東では、12ゴールで得点王に輝いた。
選手権は県予選の決勝で敗れ、夢見た全国大会の舞台には立てなかった。それでも、山梨学院への進学を後悔はしていないだろう。吉永をはじめ、多くの関係者に支えられながら高校を卒業し、松本山雅FCへの入団を勝ち取ったのだから。
吉永は今でも成長を見守り、連絡を取っている。
「東京五輪のメンバー発表前夜に僕も落ち着かなかったので、『いよいよだね。どういう結果になっても、これからも応援しているから』とLINEを送り、『やるだけやったので、これからもやり続けます』と返事をもらいました」
「大然は飄々としているから、慕われているか分からない」と笑う吉永だが、きっと恩師だと思われている。日本代表に初選出された選手が育成年代の恩師へ贈る『ブルーペナント』というものがある。誰に贈るかは選手本人が決めるもので、19年の6月24日のチリ戦でA代表デビューした前田のペナントは、吉永へ贈られたのだ。
高校時代、前田は「有り余る元気の出しどころを間違えて」(吉永)約1年間も部活から離れた。しかし、その空白の1年間がなければ、今の姿はなかっただろう。
「山雅さんでも水戸(ホーリーホック)さんでもいろんな指導者にお世話になって今があるはずです。もちろん大然も努力をして地道に積み重ねてきた。手がかかった分、今の頑張っている姿は嬉しいというか、感慨深いですね」(吉永)
愚直に、がむしゃらに、チームのために――。高校時代の経験を糧に東京五輪という檜舞台でも存分に力を発揮してほしい。その勇姿がお世話になった両親や吉永、ひいては山梨学院関係者へのなによりの恩返しになるはずだから。〈文中敬称略〉
取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
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